特異行列エラー — トラブルシューティングガイド

カテゴリ: エラー解決DB | 2026-02-20
singular-matrix-troubleshoot
問題解決のヒント

診断

🎓

1. エラーメッセージのDOFと節点番号を確認 → どの自由度が拘束されていないか

2. 固有値解析を実行 → 固有値ゼロのモード = 剛体モード。モード形状を見れば何が自由か分かる

3. AUTOSPCNastran)や自動拘束を一時的に使って原因箇所を特定


Nastranの場合

🎓

```

PARAM,AUTOSPC,YES

PARAM,MAXRATIO,1.E7

```


AUTOSPCが拘束した節点リストが.f06に出力される。これが原因箇所のヒント。本番解析ではAUTOSPCに頼らず正しいBCを設定すること。


🧑‍🎓

特異行列は「モデルがおかしい」サインですね。


🎓

その通り。ソルバー設定ではなくモデルの拘束条件の問題。FEMの最も基本的なエラーであり、最も修正が簡単なエラーでもある。


トラブル解決の考え方

デバッグのイメージ

CAEのトラブルシューティングは「探偵の推理」に似ている。エラーメッセージ(証拠)を集め、状況(設定の変更履歴)を整理し、仮説(原因の推定)を立て、検証(設定の変更と再実行)を繰り返す。

「解析が合わない」と思ったら

  1. まず深呼吸——焦って設定をランダムに変えると、問題がさらに複雑になる
  2. 最小再現ケースを作る——特異行列エラーの問題を最も単純な形で再現する。「引き算のデバッグ」が最も効率的
  3. 1つだけ変えて再実行——複数の変更を同時に行うと、何が効いたか分からなくなる。科学実験と同じ「対照実験」の原則
  4. 物理に立ち返る——計算結果が「重力に逆らって物が浮く」ような非物理的な結果なら、入力データの根本的な間違いを疑う

ソルバーエラーの原因特定に費やす時間は、もっと短くできるはず。 — Project NovaSolverはエラー診断体験の改善を研究テーマの一つとしています。

特異行列エラーの実務で感じる課題を教えてください

Project NovaSolverは、CAEエンジニアが日々直面する課題——セットアップの煩雑さ、計算コスト、結果の解釈——の解決を目指しています。あなたの実務経験が、より良いツール開発の原動力になります。

実務課題アンケートに回答する →