B-H曲線 — CAE用語解説
B-H曲線
先生、B-H曲線って電磁鋼板の性能を表すグラフですよね? FEM解析でどう使うんですか?
B-H曲線(磁化曲線)は横軸を磁場Hの強さ(A/m)、縦軸を磁束密度B(T)にした非線形特性グラフで、材料の磁化特性の基本データだ。FEM磁場解析では材料定義にこのB-H曲線を入力することで、磁気飽和(Bがある値以上にならない)という非線形挙動を正確に再現できる。電磁鋼板の場合、B-H曲線は鋼板の圧延方向によって異なる(異方性)ことも多い。日本製鉄やJFEが鋼板グレードごとに詳細なB-Hデータを公開していて、JMAG・Ansys Maxwell・Fluxにそのまま入力できる。
定義
ヒステリシス曲線とはどう違うんですか?
B-H曲線は磁場Hを増加させていったときの初期磁化曲線で、ヒステリシス曲線はHを正負に交互に変化させたときのループ状の特性だ。ヒステリシスループの面積はエネルギー損失(ヒステリシス損)に対応する。FEMでの取り扱いは問題によって使い分ける:静磁場解析(DCでの動作点評価)なら初期B-H曲線で十分、AC周波数での損失計算にはヒステリシスループ(Preisachモデルや修正B-H ループ)が必要だ。モーターの鉄損を精度よく予測するには、Bertottiの損失分離モデル(ヒステリシス損Kh*f*Bm^2 + 渦電流損Ke*f^2*Bm^2*d^2)をB-Hデータと組み合わせて使うのが業界標準だよ。
関連用語
静磁場解析とAC損失解析で使う曲線が違うんですね!
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