ランチョス法 — CAE用語解説
ランチョス法
先生、ランチョス法ってモード解析でよく使われてますよね?
定義
どんな手法ですか?
ランチョス法は大規模な対称行列の固有値・固有ベクトルを効率的に計算するアルゴリズムだ。FEMのモーダル解析で数百万自由度のモデルから下位の固有モードを抽出するのに使われてるよ。直接法で全固有値を求めるのは不可能だから、必要な低次モードだけを効率的に取り出すんだ。
低次モードだけを取り出せるのはなぜですか?
クリロフ部分空間を利用して三重対角行列に変換し、そこから固有値を計算する。低次の固有値から順に精度よく収束する性質があるから、振動解析で関心のある周波数範囲のモードだけを取得できるんだ。
数値解法における役割
実務ではどのくらいのモード数を計算しますか?
自動車のNVH解析だと0〜500Hz程度の範囲で200〜500モードくらい。航空宇宙だと数千モードを求めることもある。ランチョス法ならこのスケールでも数時間で計算できるよ。サブスペース反復法より収束が速いのが強みだ。
数値的な問題とかありますか?
直交性の喪失(loss of orthogonality)が有名な問題。長いランチョスステップで固有ベクトル同士の直交性が崩れて、偽の固有値が出現することがある。対策として再直交化を行うんだけど、メモリ消費が増えるトレードオフがあるんだ。
関連用語
関連する用語を教えてください。
大規模モデルの固有値解析にはランチョス法が不可欠なんですね。
ソルバーの出力ログで収束状況を確認する習慣をつけると、偽モードの混入にも気づけるよ。
CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。
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Project NovaSolverは、ランチョス法における実務課題の本質に向き合い、エンジニアリングの現場を支える道具づくりを目指す研究開発プロジェクトです。
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