トレーサーの濃度フロントが反応器を流れます。Pe が大きいとフロントは鋭いまま(押出し流れ)、Pe が小さいとフロントは広がります(強い逆混合)。下側の曲線は反応物濃度 C/C₀ の減衰プロファイルです。
$$q=\sqrt{1+\dfrac{4\,Da}{Pe}},\qquad X=1-\dfrac{4q\,e^{Pe/2}}{(1+q)^2 e^{Pe\,q/2}-(1-q)^2 e^{-Pe\,q/2}}$$
閉-閉境界条件(Danckwerts境界条件)における一次反応の軸方向分散モデルの転化率 X。q は補助パラメータ、Pe:ペクレ数、Da:ダムケラー数。Pe→∞ で押出し流れ(PFR)、Pe→0 で完全混合(CSTR)の解に一致する。
$$Pe=\dfrac{uL}{D_{ax}},\qquad Da=k\,\tau$$
ペクレ数 Pe は対流(速度 u・長さ L)と軸方向分散係数 D_ax の比。ダムケラー数 Da は反応速度定数 k と滞留時間 τ の積。
$$X_{\text{PFR}}=1-e^{-Da},\qquad X_{\text{CSTR}}=\dfrac{Da}{1+Da}$$
参考となる2つの極限。理想押出し流れの転化率 X_PFR と理想完全混合の転化率 X_CSTR。有限 Pe の実反応器の転化率はこの両者の間に入る。