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圧縮性流体シミュレーター

マッハ角・マッハコーン計算|超音速の角度と到達時間

マッハ数からマッハ角μ=arcsin(1/M)を計算。M=2・3の数値例で円錐半角、地面との交点、頭上通過後の到達遅れを比較し、衝撃波角との違いを確認できます。

パラメータ設定
マッハ数 M
—
音速 c
m/s
飛行高度 h
m
観測者の水平位置 x
m
プリセット
再生速度
飛行体(橙)は左から右へ実時間で移動し、一定間隔で音波(青い円)を放ちます。各円は放出位置から音速 a で広がります。M<1 では円が前方に密集(ドップラー)、M=1 で壁状に重なり、M>1 では円の包絡線がマッハ円錐を形成します。M をスライダーで変えると M=1 を境にこの遷移が見えます。観測者を置くと、円錐がその位置に達した瞬間が「ソニックブーム到達」です。
観測者xは開始時の音源から前方へ測る固定地上位置です。最初からで音源・観測者・波面を再配置します。M・音速・高度の変更でも一定条件の波面履歴を作り直します。表示する遅延Δtは頭上通過後の値で、開始からの到達時間はx/V+Δtです(M>1)。
計算結果
—
マッハ角 μ
—
飛行速度 V
—
円錐到達時間遅延
—
円錐到達水平距離

—

波面とマッハ円錐(実時間)

橙の音源が右へ移動しながら音波(青い円)を放出。各円は放出点から音速 a で広がります。M<1 では円が前方に密集、M=1 で重なって壁となり、M>1 では円に接する黄色いマッハ線(半頂角 μ)が円錐を描きます。緑=観測者、赤×=円錐到達点。

マッハ角 μ(M) の曲線

横軸 M(1.0〜5.0)、縦軸 μ(度)。曲線は μ = arcsin(1/M)。M=1 で 90°(平面波)、M=∞ で 0°に漸近。黄色マーカーは M≥1 の入力値です。M<1 ではマッハ角は未定義なのでマーカーを表示しません。再生は入力Mを変更せず、波面の時間発展を表示します。

理論・主要公式

マッハ角(円錐の半頂角):

$$\sin\mu = \frac{1}{M}, \qquad \mu = \arcsin\!\left(\frac{1}{M}\right)$$

飛行速度と地表ブーム到達距離:

$$V = M\,c, \qquad \ell = \frac{h}{\tan\mu}$$

円錐到達の時間遅延(飛行体が真上を通過してから観測者にブームが届くまで):

$$t_{\text{delay}} = \frac{\ell}{V} = \frac{h}{V\tan\mu} = \frac{h}{M\,c\,\tan\mu}$$

$M\lt 1$ では擾乱が前方に伝播するため円錐は形成されず、$M=1$ で平面波、$M\gt 1$ でようやくマッハ円錐が現れます。本ツールの既定 $M=2,\ c=343\ \text{m/s},\ h=1000\ \text{m}$ では $\mu=30^\circ$、$V=686\ \text{m/s}$、$\ell=1732\ \text{m}$、$t_{\text{delay}}=2.52\ \text{s}$ となります。

入力と単位

Mは無次元、音速cはm/s、高度hと観測者位置xはmです。xは飛行方向に沿う位置で、横方向の距離ではありません。到達遅れは観測者の頭上を通過してからの時間差です。

計算例と検算

M=2の基準例

M=2、c=343m/s、h=1000m、x=0:V=686m/s、μ=30.0°、ℓ≈1732m、Δt≈2.52s。1000/343≈2.92sは真下への音の伝播時間であり、この到達遅れではありません。

M=3に変更

同じc・hでM=3:V=1029m/s、μ≈19.5°、ℓ≈2828m、Δt≈2.75s。半角は小さくなりますが、頭上通過からの遅れはこの条件では増えます。高度だけを2倍にするとℓとΔtは2倍です。

式と適用範囲

一定音速の静止媒質を点源が一定速度V=Mcで水平移動する幾何モデルです。M>1でμ=arcsin(1/M)、ℓ=h/tanμ=h√(M²−1)、Δt=ℓ/(Mc)。ℓは機体から後方の地面交点までの水平距離です。圧力振幅、騒音レベル、風や温度成層による屈折は計算しません。

よくある質問

M≤1でもマッハコーンはできますか?

M<1では円錐は形成されません。M=1では半角90°の極限を示しますが、超音速到達遅れとしては扱いません。

マッハ角と衝撃波角は同じですか?

同じとは限りません。μは微小擾乱の角度です。有限のくさびや円錐まわりの衝撃波角は物体形状や転向角などにも依存します。

観測者位置xを変えてもΔtが同じなのは?

xは飛行経路に沿う位置です。頭上通過の絶対時刻は変わりますが、一定高度・速度のモデルでは通過後の遅れΔtは同じです。

参考資料

NASA Glenn — Mach Angle

理論解説を読む

説明・算例を確認:2026年9月9日

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