薄板の弾性座屈臨界応力(Euler板座屈):
$$\sigma_{cr}= k\frac{\pi^2 E}{12(1-\nu^2)}\left(\frac{t}{b}\right)^2$$四辺単純支持・一軸圧縮の座屈係数:
$$k = \left(\frac{mb}{a}+ \frac{a}{mb}\right)^2$$最小値:正方形板(a/b=1)で k=4、一般に a/b=m で局所最小となる。
板寸法・材料・境界条件・荷重種別を設定して臨界座屈応力とモード形状をリアルタイム可視化。a/b比依存曲線もChart.jsで描画。
薄板の弾性座屈臨界応力(Euler板座屈):
$$\sigma_{cr}= k\frac{\pi^2 E}{12(1-\nu^2)}\left(\frac{t}{b}\right)^2$$四辺単純支持・一軸圧縮の座屈係数:
$$k = \left(\frac{mb}{a}+ \frac{a}{mb}\right)^2$$最小値:正方形板(a/b=1)で k=4、一般に a/b=m で局所最小となる。
aと幅bを変えると、何が変わるんですか?a/b)が変わると、座屈のしやすさが大きく変わるんだ。大まかに言うと、細長い板は短い板より座屈しやすい。シミュレーターのグラフを確認してみて。a/bが変わると、座屈係数kの曲線が大きく変わって、臨界応力も連動して変わるだろう?実務では、この曲線を見ながら「この寸法だと弱いから、リブを入れよう」なんて設計判断をするんだ。航空機・宇宙機の構造設計:機体の外板(スキン)は軽量化のため極力薄く設計されますが、飛行中の空気力による圧縮やせん断で座屈しないよう、この理論に基づいて板厚やリブ(補強材)の間隔が決められます。CAEによる座屈解析は必須の検証項目です。
船舶・海洋構造物の設計:船体を構成する鋼板は、波浪による水圧や船体全体の曲げによる圧縮応力を受けます。特に船底や舷側のプレートは、座屈強度を確保するために適切な板厚と縦通材・肋材による補強が計算されます。
建設分野(鉄骨構造):鉄骨柱のフランジやウェブ(プレートガーダーのウェブなど)は、圧縮力を負担する部分です。局部座屈を防ぐために、板厚と幅の比(幅厚比)が建築基準で厳密に規定されており、その根拠となる理論の一つです。
プレス金型・各種機械架台:大型プレス金型の背板や、機械を支える架台のプレートは、加工力や重量による圧縮荷重を受けます。経済的な板厚設計と、必要に応じてリブを追加する設計判断に、座屈臨界応力の計算が活用されます。
まず、「座屈が起きる=即座に破壊」ではないという点を押さえよう。弾性座屈は、板が波打つ「形状の不安定化」であり、降伏応力を超えていなければ、荷重を下げれば元の平らな形状に戻ることもあるんだ。ただし、航空機のように軽量化が至上命題の分野では、たとえ弾性座屈でも構造としての機能を失うので、絶対に避ける必要がある。逆に、一部の船舶や建築では、座屈後強度(ポストバックリング)をあえて利用する設計もあるぞ。
次に、シミュレーターで使う「境界条件」は理想化されたものだということを肝に銘じておこう。現実の構造物で「完全な単純支持」や「完全な固定支持」はほぼ存在しない。例えば、溶接で接合された部分は「半固定」状態だ。CAEで本格解析する時は、この境界条件の設定が結果を大きく左右するので、実構造の挙動をよく観察して、適切な条件を割り当てるセンスが問われる。安易に「固定」にすると、実際より強く見積もってしまう危険がある。
最後に、座屈係数kの曲線の「谷」を見落とさないでほしい。アスペクト比a/bが整数(1, 2, 3...)付近では、座屈モードmが変わるタイミングでkの値が最小になり、臨界応力が下がる。例えば、a/b=2.0の板は、a/b=1.9の板よりもかえって座屈しやすくなるんだ。設計では、この「谷」を避けるように寸法を決める(例えばa/bを2.1にする)のが一つの知恵だ。
鋼板(SS400)の座屈計算:長辺a=500mm、短辺b=300mm、厚さt=2.0mm、ヤング率E=200GPa、ポアソン比ν=0.3、四辺単純支持・一軸圧縮・m=2,n=1の場合。a/b=1.67で座屈係数k≈4.134、臨界座屈応力σ_cr≈33.2MPaです。作用応力σ_app=80MPaを入力した場合、安全率SF≈0.42となり、この薄板条件では座屈に対して不足します