ストークス域 (Re<1):
$$v_t = \frac{d^2(\rho_p - \rho_f)g}{18\mu}$$Schiller-Naumann相関 (Re<1000):
$$C_D = \frac{24}{Re}\left(1 + 0.15\,Re^{0.687}\right)$$Richardson-Zaki妨害沈降:
$$v_{t,\text{eff}} = v_t\,(1-\varphi)^n$$粒子径・密度・流体粘度から終端速度をリアルタイム計算。ストークス/アレン/ニュートン域を自動判定し、妨害沈降・遠心沈降にも対応。
ストークス域 (Re<1):
$$v_t = \frac{d^2(\rho_p - \rho_f)g}{18\mu}$$Schiller-Naumann相関 (Re<1000):
$$C_D = \frac{24}{Re}\left(1 + 0.15\,Re^{0.687}\right)$$Richardson-Zaki妨害沈降:
$$v_{t,\text{eff}} = v_t\,(1-\varphi)^n$$廃水処理・シックナー設計:沈殿池(シックナー)で汚泥を分離・濃縮するための滞留時間や槽サイズを決定する際に、粒子群の実効的な沈降速度を計算します。高濃度スラリーでは「妨害沈降」の補正が必須です。
医薬品・食品製造における遠心分離:細胞や結晶、不純物を遠心分離機で分離する際の分離効率や所要時間を概算します。生体試料など粘度が高い流体中の微粒子沈降の設計にも活用されます。
鉱物処理・スラリー輸送:鉱石の粉砕物を水と混ぜたスラリーのパイプライン輸送では、粒子の沈降速度が詰まりの評価指標となります。粒度分布を考慮した分級(サイズ選別)の設計にも応用できます。
大気環境・粉塵沈降:工場から排出される粉塵や火山灰が大気中を沈降する速度を推定し、飛散距離や堆積量の予測に用いられます。この場合は流体が空気となり、密度差が非常に大きいことが特徴です。
この計算ツールを使い始める際、特に現場から計算を頼まれた新人さんが陥りがちな落とし穴がいくつかあります。まず一つ目は、「計算結果の単位をそのまま使ってしまう」こと。このツールのデフォルト出力はm/sです。例えば、沈降速度が0.001 m/sと出たら、1 mm/s。沈殿槽の設計で「1時間で何メートル沈むか」を知りたければ、0.001 m/s × 3600秒 = 3.6 m/時と換算する必要があります。単位の見落としは大きな設計ミスに直結します。
二つ目は、「粒子が『球形』であることを忘れる」こと。この計算の根幹であるストークスの法則もSchiller-Naumann相関も、基本は球形粒子が前提です。現場の粉体は針状や板状だったり、凝集してクラスターを形成していたりします。例えば、同じ体積の球形と円盤状粒子では、抗力が大きく異なり沈降速度も変わります。計算結果は「球形と仮定した時の理論値」であり、実測値との乖離を評価する際のベースラインとして捉えましょう。
三つ目は、「流体の物性値の設定を雑に扱う」こと。特に粘度は温度に敏感です。20℃の水の粘度は約1 mPa·sですが、60℃では約0.47 mPa·sと半分近くになります。このツールで「温かい廃水」と「冷たい廃水」の条件を同じ密度で計算してみると、沈降速度が倍近く違う結果になるはずです。実務では、対象プロセスがどの温度帯で動いているかを必ず確認し、その温度での正確な物性値を入力することが鉄則です。