後座屈解析 — CAE用語解説
後座屈解析
座屈後の挙動を追跡する非線形解析
座屈ってある荷重を超えるとパタッと潰れる現象ですよね。後座屈解析って座屈した後も計算できるんですか?
そう。線形座屈解析は固有値で座屈荷重を求めるだけだけど、後座屈解析は座屈点を超えた後の変形挙動を非線形的に追跡する。薄い板・シェル構造は座屈後も荷重を負担できる「安定な後座屈」を示すことがあって、航空機の外板設計ではその後座屈強度まで活用するんだ。
後座屈解析はどうやって計算するんですか?
弧長法(Arc Length法、RiksのModified Riks法)という特殊な荷重増分法が必要だ。通常の荷重制御だと座屈後の不安定域では発散するけど、弧長法は変位も同時に制御することで座屈後も追跡できる。ABAQUSのRiksステップやANSYSの弧長法が対応している。
薄板構造と軽量化設計
どんな構造物で後座屈が問題になりますか?
薄い金属パネル、炭素繊維複合材のスキン-リブ構造、薄肉シェルタンクなどだ。航空機外板では設計荷重レベルで局所座屈が起きても後座屈強度が十分あれば使える、という思想で軽量化を追求する。有名な例だとBoeingの翼外板は座屈後挙動を考慮した設計になっている。
初期不整形状の入力って重要ですか?
とても重要。実機では製造公差や取り扱いによる微小な形状不整がある。後座屈の分岐点と変形モードは初期不整に敏感で、線形座屈解析の固有モードを微小スケールで重ね合わせた形状を初期不整として与えるのが一般的だ。初期不整の大きさと形状で最終強度が大きく変わるよ。
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