Rayleigh減衰 — CAE用語解説

カテゴリ: 用語集 | 2026-01-15
CAE visualization for rayleigh damping - technical simulation diagram

Rayleigh減衰

🧑‍🎓

先生、動解析で減衰を入れるとき「Rayleigh減衰を使え」って言われたんですけど、なんで質量と剛性の両方に係数をかけるんですか?


🎓

ざっくり言うと、減衰マトリクス C を直接全部決めるのは現実的に無理だからだよ。C = αM + βK と書けば、質量行列Mと剛性行列Kの線形結合だけで減衰を表現できる。これが比例減衰の便利なところなんだ。


定義

🧑‍🎓

αとβってどうやって決めるんですか? 適当に入れていいわけじゃないですよね?


🎓

2つの固有振動数 ω₁ と ω₂ で目標の減衰比 ζ を指定して、連立方程式を解くんだ。例えば1次と3次のモード振動数で ζ=0.02 を指定すれば、αとβが一意に決まる。


構造解析における役割

🧑‍🎓

その2つの振動数の間だけ減衰比がほぼ一定になるってことですか?


🎓

そう、そこがRayleigh減衰の弱点でもあるんだ。α項は低周波で減衰が大きくなり、β項は高周波で減衰が大きくなる。だから指定した2点の間では目標に近いけど、外側ではズレが出る。地震応答解析だと、対象とする振動数帯域をよく考えて2点を選ばないと、高次モードが過減衰になったりするよ。


🧑‍🎓

え、じゃあ建物の地震解析とかだとどのあたりを選ぶのが普通なんですか?


🎓

実務では1次固有振動数と、応答に寄与する最高次のモード振動数をとることが多いね。例えば建物なら1次が0.5Hzで、3次か5次が2〜5Hz程度。その範囲で減衰比2〜5%を指定するのが一般的だよ。


関連用語

🧑‍🎓

FEMソフトだとモード減衰とRayleigh減衰、どっちを使うべきですか?


🎓

モード重ね合わせ法が使える線形問題なら、モードごとに減衰比を直接指定できるモード減衰のほうが正確だよ。でも非線形の時刻歴解析では直接積分法を使うから、減衰マトリクスが必要になる。そのときにRayleigh減衰の出番なんだ。陽解法でもよく使われるよ。


🧑‍🎓

なるほど、非線形ならRayleigh減衰一択なんですね。振動数帯域の選び方に気をつけて使ってみます。


🎓

あと一つ注意として、陽解法でα(質量比例項)を大きくしすぎると安定時間増分が変わることがあるから、マニュアルの推奨範囲を確認するのを忘れずにね。


CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。

CAEの未来を、実務者と共に考える

Project NovaSolverは、Rayleigh減衰における実務課題の本質に向き合い、エンジニアリングの現場を支える道具づくりを目指す研究開発プロジェクトです。

プロジェクトの最新情報を見る →
この記事の評価
ご回答ありがとうございます!
参考に
なった
もっと
詳しく
誤りを
報告
参考になった
0
もっと詳しく
0
誤りを報告
0
Written by NovaSolver Contributors
Anonymous Engineers & AI — サイトマップ
プロフィールを見る