応答スペクトル — CAE用語解説
応答スペクトル
応答スペクトルって、地震の揺れを周期ごとに整理したグラフですよね? あれってどうやって作るんですか?
考え方はシンプルだよ。固有周期の違う1自由度系のバネ-マス-ダンパーをたくさん並べて、全部に同じ地震波を入力する。それぞれの最大応答(加速度、速度、変位)を固有周期ごとにプロットしたのが応答スペクトルだ。
え、バネを何百個も並べるイメージですか? それぞれ硬さが違うバネ?
そう。周期0.1秒のバネ、0.2秒のバネ、0.3秒のバネ…と並べて、「周期0.5秒の構造物なら最大加速度は500 gal」「周期1.0秒なら300 gal」みたいに読み取れるグラフになる。建物の固有周期が分かれば、応答スペクトルから地震時の最大応答をすぐに推定できるわけだ。
なるほど! じゃあ設計基準に載ってる応答スペクトルって、特定の地震波から作られてるんですか?
設計用応答スペクトルは、過去の多数の地震記録を統計的に処理して平滑化したものだ。建築基準法だと地盤種別ごとにスペクトル形状が定められてる。軟弱地盤だと長周期側が増幅されるから、高層ビルには不利になるね。
減衰比によっても応答スペクトルの形は変わりますよね?
そのとおり。減衰比が大きいほどピークが下がって滑らかになる。鉄骨造だと減衰比2%、RC造だと5%くらいで応答スペクトルを見ることが多い。同じ地震でも減衰比が違えば最大応答が2倍以上変わることもあるから、適切な値を使うのが重要だよ。
応答スペクトルの縦軸が加速度のやつと変位のやつがあるみたいですけど、使い分けはどうするんですか?
加速度応答スペクトルは荷重(力)の評価に便利で、変位応答スペクトルは変形量の評価に向いている。最近は変位ベースの耐震設計が注目されていて、両方読めるようにしておくと実務で強いよ。
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