蒸気圧 — CAE用語解説
蒸気圧
蒸気圧とは何か
蒸気圧って化学の授業で出てきた気がしますが、CAEではどんな場面で登場するんですか?
液体が蒸発しようとする圧力のことだ。CAEで特に重要なのはキャビテーション解析だ。ポンプや水中翼の低圧部で局所圧力が蒸気圧を下回ると、液体が気化して空洞(キャビティ)が発生する。これが壊食や騒音の原因になる。
なるほど、圧力が低くなりすぎると液体が沸騰するんですね。シミュレーションではどう扱うんですか?
CFDのキャビテーションモデルでは、流体の圧力が蒸気圧を下回った瞬間に相変化(気化)が起きるとして、Schnerr-Sauerモデルなどで核生成と気泡の成長・崩壊を計算する。蒸気圧は水温によって大きく変わるから、温度との連成が必要な場合も多い。
キャビテーションと実機への影響
実際にキャビテーションが起きるとどうなるんですか?設計上どこが問題になりますか?
気泡が崩壊するとき局所的に非常に高い圧力インパルスが生じ、金属表面を削り取る壊食が起きる。船のプロペラや水力タービンのランナ、高圧ポンプのインペラで深刻な損傷を引き起こす。設計ではキャビテーション数という無次元パラメータを使って、発生リスクを事前評価する。
相変化と蒸気圧はセットで考えないといけないんですね。
そうだ。蒸気圧は流体材料物性の中でもキャビテーション解析に直結する重要なパラメータで、温度依存性を正確に与えることが解析精度に直接影響する。Antoine式などで温度の関数として与えることが多い。
Antoine式って何ですか?
log(P) = A - B/(C+T) という形の経験式で、温度Tから飽和蒸気圧Pを計算できる。水や有機溶剤の蒸気圧データは文献に豊富にあり、CFDの材料データベースに組み込まれていることが多いよ。
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