矩形:$A=bh$, $I_y=\dfrac{bh^3}{12}$, $I_z=\dfrac{hb^3}{12}$, 核:$|e_z|\le\dfrac{h}{6},\ |e_y|\le\dfrac{b}{6}$
円形:$A=\dfrac{\pi D^2}{4}$, $I_y=I_z=\dfrac{\pi D^4}{64}$, 核半径 $\dfrac{D}{8}$
安全率:$SF = \sigma_y / |\sigma_{max}|$
偏心軸力によって柱断面に生じる「軸応力 N/A + 曲げ応力 M·c/I」の合成をリアルタイムにアニメーション。法線応力分布・中立軸・断面核(コア)・安全率をライブ表示。
矩形:$A=bh$, $I_y=\dfrac{bh^3}{12}$, $I_z=\dfrac{hb^3}{12}$, 核:$|e_z|\le\dfrac{h}{6},\ |e_y|\le\dfrac{b}{6}$
円形:$A=\dfrac{\pi D^2}{4}$, $I_y=I_z=\dfrac{\pi D^4}{64}$, 核半径 $\dfrac{D}{8}$
安全率:$SF = \sigma_y / |\sigma_{max}|$
建築構造(柱の設計):ビルや橋脚の柱は、常に建物の重量による大きな圧縮軸力が作用しています。これに地震や風による水平力、あるいは荷重の偏心が加わると曲げモーメントが生じ、組合せ応力状態となります。設計では、このツールで確認するような応力分布・中立軸・安全率を、鋼材の降伏応力やコンクリートの強度と照らし合わせて検討します。
基礎・擁壁の接地圧(断面核):基礎底面や擁壁底面では、合力の作用点が断面核(矩形では幅の中央1/3=ミドルサード)に入っているかが重要です。核を外れると底面の一部が地盤から浮き上がり(引張=接地圧ゼロ)、支持が片寄ります。本ツールの核可視化は、この「ミドルサード則」の理解にそのまま使えます。
機械設計(シャフト・軸受け):伝動軸やクランクシャフトなどは、歯車やプーリーからの偏心荷重による曲げと、軸方向のスラスト(軸力)が組み合わさって負荷されます。偏心荷重がある場合、軸力と曲げの組合せ(M=N·e)として評価が必要です。
CAE(FEM)解析の前処理・検証:本格的な有限要素法解析を行う前に、梁要素やシェル要素でモデル化される部材について、代表断面の応力をこのツールで簡易計算します。入力荷重や境界条件の設定ミスを早期に発見し、解析結果の妥当性を素早くチェックする「サニティチェック」として活用できます。
このツールを使い始める際、特に初学者が陥りがちなポイントがいくつかあります。まず第一に、「軸力と偏心の符号の組み合わせ」です。ツール上では「引張正、圧縮負」と定義されています。柱を圧縮しながら偏心させる現実的な状態を再現するには、Nをマイナスに設定し、偏心 e_z/e_y を与えます。符号を間違えると、応力分布が全く逆の、現実にはあり得ないパターンになるので要注意です。
第二に、「断面核と引張の関係」への理解不足です。圧縮軸力でも偏心が核を超えれば引張が出ます。逆に偏心が核の内側なら、たとえ大きな偏心に見えても全断面が圧縮のままです。緑のひし形(核)と荷重点 P の位置関係に注目すると、引張が出る/出ないの境目が直感的に掴めます。
第三は、「安全率SF=1.0」の解釈です。SF=1.0は理論上、材料のどこかが降伏し始める限界です。しかし実務では、荷重の不確実性や材料バラつきを考慮し、余裕を持たせた値(例えばSF=1.5〜3以上)を目標とします。このツールで「鋼 S235」を選んでSFが1.2を切るようなら、それはほぼアウトだと判断する目安にしましょう。
S235鋼製の矩形断面柱(幅b=100mm、高さh=200mm、Sy=235MPa)に圧縮軸力N=-100kN、偏心e_z=33mm(≒h/6)を作用させる場合、A=20000mm²、I_y=66.67×10⁶mm⁴。軸応力N/A=-5.0MPa、曲げ応力M_y·(h/2)/I_y=N·e_z·100/I_y=±4.95MPaが重なり、片側はほぼ0、反対側はおよそ-10MPa(全断面圧縮の限界)。偏心を核の外(e_z=70mm)にすると片側に引張が現れ、σ_min>0の片圧縮が解消されて引張が発生する。