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Interactive Simulator

2D熱拡散シミュレーター

クリック/ドラッグで熱源を配置。フーリエの熱方程式をリアルタイムで体験。
材料・境界条件・速度を自由に変更し、温度場の時間発展を観察できます。

100×100グリッド有限差分法 Jetカラーマップ リアルタイム演算 温度履歴プロット
100°C 0°C
ペイントモード
シミュレーション速度
速度 5x
ブラシサイズ 3
材料プリセット
α = 1.20 (相対値)
境界条件
再生コントロール
操作
温度分布スナップショット
リアルタイム統計
最高温度 (°C)
最低温度 (°C)
平均温度 (°C)
0
シム時間 (s)
カラースケール
0°C25°C50°C75°C100°C
プローブ点温度履歴(マウス位置)
位置: (50, 50) — °C
理論と数値手法

フーリエの熱方程式(2D)

2次元非定常熱伝導は以下の偏微分方程式で記述されます:

∂T/∂t = α (∂²T/∂x² + ∂²T/∂y²)

α は熱拡散率 [m²/s]、T は温度 [°C]、t は時間 [s]。右辺はラプラシアン ∇²T で、温度の空間的な曲率が時間変化率を決定します。

有限差分法(陽解法 FTCS)

空間を等間隔グリッド (Δx = Δy)、時間を一定ステップ Δt で離散化します:

T[i,j]n+1 = T[i,j]n + r(T[i+1,j]+T[i-1,j]+T[i,j+1]+T[i,j-1]−4T[i,j])

r = α Δt / Δx²
安定条件: r ≤ 0.25 (2D)

材料の熱拡散率

熱拡散率 α = λ / (ρcₚ) は熱伝導率・密度・比熱の比で決まります。このシミュレーターでは鋼材を基準 (α=1) とした相対値を使用しています。銅は約10倍速く熱が広がり、木材は約10倍遅い挙動を示します。

境界条件

断熱(ノイマン): 境界での法線方向熱流束がゼロ。端のセルは隣のセルと同じ温度に設定し、熱が外部に逃げない状態を模擬します。

恒温(ディリクレ): 境界を T = 0°C に固定。境界が冷却シンクとして作用し、最終的に定常温度分布に収束します。

計算例

計算例:鋼板の溶接熱影響部(HAZ)温度解析

板厚10mm の SS400 鋼板(α = 1.2×10⁻⁵ m²/s)に溶接熱源(Q = 500W/mm)を加えた場合:

2Dシミュレーターでは中央に熱源を配置し、鋼材モードで「速度10x」に設定すると上記の拡散挙動を視覚的に確認できます。

設計基準:JIS Z 3001(溶接用語)、AWS D1.1(溶接構造規格)。予熱温度管理で HAZ 硬化・割れを防止。