天井のチルドパネルが下方へ放射冷却し、人体・床から放射熱を受け取ります。左上の露点インジケータが緑なら安全、赤ならパネル面で結露します。
$$q=h\,(T_{room}-T_{panel}),\qquad Q=q\,A$$
単位面積あたり冷房能力 q [W/m²] とパネル総能力 Q [W]。h:総合熱伝達率、A:パネル面積。h≈11 W/m²K は放射(約5.5)と自然対流(約5.5)を合わせた値で、EN 14240 のオーダーに対応する一定値として扱います。
$$p_v=\frac{RH}{100}\,p_{sat}(T_{room}),\qquad p_{sat}(T)=611.2\,e^{17.62\,T/(243.12+T)}$$
Magnus式による飽和水蒸気圧 p_sat [Pa] と実際の水蒸気分圧 p_v。RH:相対湿度。これを逆に解くと露点温度 T_dp が得られます。
$$T_{panel}\gt T_{dp}\quad(\text{結露防止})$$
放射冷房パネルは必ず室内空気の露点温度 T_dp より高く保つ必要があります。これを下回るとパネル面で水蒸気が凝縮し、結露・水滴落下・カビの原因になります。冷房能力(顕熱)と露点制約(結露防止)の両方を同時に満たすことが設計の要点です。