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高校物理・光学

スネルの法則シミュレーター — 光の屈折・全反射

2媒質の屈折率と入射角を操作して光線図をリアルタイム描画。全反射の臨界角を自動計算し、屈折角−入射角グラフで屈折の特性を視覚化。

媒質1(上側)プリセット
屈折率 n₁
媒質2(下側)プリセット
屈折率 n₂
入射角 θ₁ (°)
°
計算結果
計算結果
屈折角 θ₂
臨界角 θc
通常屈折
状態
n₂ / n₁
光線
曲線
理論・主要公式
スネルの法則: $n_1 \sin\theta_1 = n_2 \sin\theta_2$

屈折角: $\theta_2 = \arcsin\!\left(\dfrac{n_1}{n_2}\sin\theta_1\right)$

臨界角 $(n_1 > n_2)$: $\theta_c = \arcsin\!\left(\dfrac{n_2}{n_1}\right)$

スネルの法則とは

🙋
「スネルの法則」って何ですか?光が曲がるということですか?
🎓
大まかに言うと、光が水やガラスなど、違う物質に入るときに曲がる角度を決めるルールだよ。例えば、水の中にストローを入れると折れて見えるあの現象だ。このシミュレーターで、上の「屈折率 n₁」と「n₂」を変えてみると、光の曲がり方がどう変わるかすぐにわかるよ。
🙋
え、そうなんですか!「全反射」って聞いたことがあります。それもこの法則で説明できるんですか?
🎓
その通り!光がガラス(密)から空気(疎)に出ようとするとき、ある角度を超えると、全部反射してしまう現象が全反射だ。シミュレーターで「n₁」をガラス(1.5)、「n₂」を空気(1.0)に設定して、「入射角 θ₁」のスライダーをゆっくり大きくしていくと、屈折光が消えて境界面でピカっと反射する瞬間が見えるはずだよ。それが臨界角だ。
🙋
ダイヤモンドがキラキラするのも関係あるんですか?プリセットにありますね。
🎓
鋭いね!ダイヤモンドの屈折率は約2.42と非常に高い。だから臨界角が小さく、内部に入った光がカット面で何度も全反射し、複雑に乱反射してキラキラ輝いて見えるんだ。プリセットから「ダイヤモンド」を選んで、入射角を変えてみると、すぐに全反射が起きるのが体感できるよ。

よくある質問

光が屈折率の大きい媒質(光密)から小さい媒質(光疎)へ進む場合に、入射角が臨界角を超えると全反射が発生します。シミュレーターでは、n1 > n2 の状態で入射角を大きくすると、屈折光が消えて反射光のみになる様子を確認できます。
媒質1と媒質2の屈折率を変えると、スネルの法則に従って屈折角が変化します。例えばn1を大きくすると屈折角が大きくなり、全反射の臨界角も変わります。リアルタイムで光線図と屈折角-入射角グラフが更新されるので、直感的に理解できます。
臨界角は θc = arcsin(n2/n1) で自動計算されます。n1 > n2 のときのみ有効で、シミュレーター画面に数値が表示されます。この角度以上に入射角を設定すると全反射が発生し、屈折角が90度を超えるため屈折光が存在しなくなります。
横軸が入射角、縦軸が屈折角です。n1 < n2 のとき曲線は45度線より下に、n1 > n2 のとき上に位置します。全反射領域では屈折角が90度で打ち切られ、グラフが途切れることで視覚的に理解できます。曲線の傾きが屈折の特性を表します。

実世界での応用

光ファイバー通信:ガラス繊維のコア内で光が全反射を繰り返し、情報をロスなく遠くまで伝送します。コアとクラッドの屈折率の差を設計し、臨界角以上で光を進ませる技術が基礎です。

光学レンズ設計:カメラや望遠鏡のレンズは、ガラスの屈折率と曲面の形状を精密に計算して設計されます。スネルの法則に基づき、光を一点に集めたり(収差補正)、像を歪ませずに結んだりします。

宝石のカットデザイン:ダイヤモンドやルビーなどは、その高い屈折率を活かし、光が内部で最大限に全反射して輝くようにファセット(カット面)の角度が計算されています。臨界角が設計の鍵です。

気象光学現象の解明:虹や蜃気楼は、空気中や水面での光の屈折・反射によって起こります。スネルの法則を用いて、見える角度や色の分離を説明することができます。

よくある誤解と注意点

まず、屈折率は「物質そのものの絶対的な値」と思いがちですが、実は光の波長によって微妙に変わります。例えば、プリズムで虹ができるのは、ガラスの屈折率が赤い光と青い光で異なるからです(分散)。このシミュレーターでは単一波長を想定しているので、実際の設計ではこの「色収差」を考慮する必要があります。

次に、入射角の測り方。画面の角度スライダーは「境界面の法線」からの角度ですよね。でも現場では、境界面そのものからの角度(余角)で話すこともあるので、仕様書を読む時は「どっちの角度か」を必ず確認しましょう。例えば、法線から60度の入射は、界面からは30度です。これを混同すると、とんでもない設計ミスになります。

最後に、シミュレーターでは「完全な平面」を扱っていますが、現実の界面は粗さや汚れがあります。例えば、光ファイバーの接続部にほこりが入ると、そこで意図しない散乱や反射が起きて信号損失の原因に。理論通りに動かない時は、こうした「理想と現実のギャップ」を疑ってみることが大切です。