土質力学シミュレーター 戻る
地盤工学

土質力学シミュレーター

モール円とクーロン破壊包絡線をリアルタイム可視化。粘着力・内部摩擦角を調整して浅い基礎のテルツァギ極限支持力と圧密沈下をインタラクティブに計算できます。

土質パラメータ
粘着力 c
kPa
内部摩擦角 φ
°
単位体積重量 γ
kN/m³
応力偏差 (σ₁-σ₃)/2
kPa
拘束圧 σ₃
kPa
基礎設計
基礎形式
基礎幅 B
m
根入れ深さ Df
m
圧密
圧密係数 cv
m²/yr
粘土層厚 H
m
最終沈下量 Sf
mm
計算結果
計算結果
480
極限支持力 qu (kPa)
3.2
安全率 Fs
50
非排水せん断強さ Su (kPa)
6.8
T90圧密時間 (年)
200
Final settlement Sf (mm)
モール円と破壊包絡線
モール円
主要

土の破壊と基礎沈下とは?

🙋
モール円は何を表す図ですか?シミュレーターの円と破壊線の関係が知りたいです。
🎓
モール円は、ある点の土要素に生じる垂直応力 $\sigma$ とせん断応力 $\tau$ の組み合わせを表します。円がクーロン破壊線に接すると、せん断破壊に達したと判断します。
🙋
粘着力や内部摩擦角は、破壊線を決めるパラメータですか?
🎓
その通りです。粘着力 $c$ は切片、内部摩擦角 $\phi$ は破壊線の傾きを決めます。鉛直応力や水平応力を変えるとモール円が動き、どの条件で破壊に近づくかを確認できます。

物理モデルと主要式

モール・クーロン破壊基準では、破壊時のせん断応力を次式で表します。

$$\tau_f=c+\sigma\tan\phi$$

$c$ は粘着力、$\phi$ は内部摩擦角です。砂質土では $\phi$ が、粘性土では $c$ が支配的になることがあります。

浅い基礎の極限支持力度は、Terzaghiの支持力式で概算できます。

$$q_u=cN_c+\gamma D_fN_q+0.5\gamma BN_\gamma$$

$B$ は基礎幅、$D_f$ は根入れ深さ、$\gamma$ は単位体積重量です。係数 $N_c,N_q,N_\gamma$ は内部摩擦角に依存します。

実務での使いどころ

浅い基礎設計: 支持力破壊と沈下量を確認し、不同沈下による建具・配管の不具合を避けます。

斜面安定: すべり面に沿ったせん断抵抗を評価し、切土や盛土の安全率を確認します。

擁壁設計: 土のせん断強度から土圧を推定し、壁厚や根入れを検討します。

注意点

粘着力と内部摩擦角は独立に自由設定できる値ではなく、土質試験や有効応力・全応力の考え方に依存します。Terzaghi式も均質な地盤と単純な基礎形状を仮定した概算式です。実務では地層構成、地下水、地震時荷重、形状係数などを別途確認します。

使い方ガイド

  1. 粘着力(c)をスライダーで0~50kPa、内部摩擦角(φ)を0~45°の範囲で設定し、モール円と破壊包絡線の相対位置を確認します
  2. 土の単位体積重量(γ)を16~20kN/m³で調整して、基礎の深さごとの有効応力を更新します
  3. 複数の応力状態を入力するとモール円が自動描画され、クーロン破壊基準(τ=c+σ'tanφ)との交点から破壊判定と許容支持力を算出します

具体的な計算例

粘着性土地盤(c=20kPa、φ=28°、γ=18kN/m³)の支持力計算:鉛直応力σv=150kPa、水平応力σh=80kPaのモール円中心は(115kPa,0)、半径35kPa。破壊包絡線との交点から破壊面の傾斜45°+φ/2=58°が決定され、Terzaghi式でBd=1.5m時の許容支持力qa≈280kPaと算定されます。粘着力を10kPaに低下させると同じ条件でqa≈210kPaへ低減します。

実務での注意点