PAR・ムービングヘッド・エリプソイダル等の舞台 LED 灯具を選び、消費電力・ビーム角・投光距離・灯数を変えると、1 灯あたりの光束、舞台中央のビーム強度(光度)、投光面の照度、舞台全体の平均照度がリアルタイムで分かります。会場サイズと必要照度から「あと何灯必要か」を即座に見積もるためのツールです。
パラメータ設定
灯具タイプ
代表的な発光効率(lm/W)を自動設定
LED 色
CCT(色温度)と CRI(演色性)を自動設定
消費電力 / 1 灯
W
ビーム角 θ
°
投光距離 d
m
灯具数 N
灯
舞台面積 A
m²
必要照度
lux
演劇 500-1000 / コンサート 1500-2500 / TV 2000-3000
計算結果
—
1 灯ルーメン (lm)
—
全光束 (lm)
—
ビーム強度 (cd)
—
投光照度 (lux)
—
平均舞台照度 (lux)
—
全消費電力 (kW)
—
舞台断面イメージ — ビーム・照度・色温度
上部の灯具からビーム角 θ で光が広がり、距離 d の床に届きます。色温度バー(3000K 暖色 → 6500K 寒色)と床面照度勾配を可視化します。
ハロゲンの発光効率は 15 lm/W しかなくて、LED の 100 lm/W の 1/6〜1/7 だ。同じ 72 万ルーメンをハロゲンで出そうとすると 4.8 万 W = 48 kW いる。今 7.2 kW で済んでるってことは、電力で 85% 削減できてるってこと。熱もほぼ同じ比率で減るから、ステージの冷房負荷も激減する。これが Coldplay の 2022 年ツアー(Music of the Spheres)が「全 LED 化で電力 50% 削減」と謳えた理由だよ。ツアートラックの台数まで減らせるから、運搬コストや CO2 まで効いてくる。
🙋
じゃあ全部 LED にしちゃえば良いんですよね?ハロゲンを残す理由ってあるんですか?
🎓
演出家・撮影監督の中には今でも「タングステンの色じゃないと」って人がいる。フィラメントが熱で光るタングステン光は、低色温度側に滑らかな黒体放射スペクトルを持っていて、肌が温かく見える。LED は最近かなり寄せてきたけど、シネマ大作のクローズアップなど一部の現場では依然 5kW タングステンが使われる。あと、調光(フェード)のカーブもタングステンは「赤くなりながら暗くなる」のが自然で、舞台 DJ や演出家にとってはまだ捨てがたい味なんだ。とはいえ全体としては LED が 9 割を占める時代になった、ということだね。
RGB(赤緑青)はカラーチェンジに優れますが、3色合成の白は黄色がかった「ピンクっぽい白」で CRI も 70 程度にしか上がりません。RGBW は白 LED を別チップで持つので CRI 85 以上の自然な白が出せ、ウォッシュ用途の主流です。RGBWA+UV はアンバーと UV(紫外)を追加し、肌色の発色とブラックライト演出に対応します。テレビ収録や映像撮影では肌色のために CCT 3200/5600K の白 LED に絞った W-only 灯具も依然強い選択肢です。
タングステン・ハロゲン灯の発光効率は 15 lm/W 程度、これに対し舞台用 LED は 80〜120 lm/W で 5〜10 倍効率的です。同じ光量を出すなら消費電力は 1/5〜1/8 に削減でき、さらに熱として捨てる分も大幅に減るので冷房負荷・ツアートラック数・電源容量がすべて下がります。Coldplay の Music of the Spheres ツアー(2022〜)が全 LED 化で電力 50% 削減を達成したのは象徴的な事例です。
実世界での応用
劇場・ホール常設照明:新国立劇場や歌舞伎座クラスの大型ホールでは、客電・サスペンション・フットライト・シーリングを合わせて 200〜500 灯規模の LED 灯具が常設されています。エリプソイダルの 26°〜36° を主力に、ムービングヘッドを補助として配置し、演目ごとにフォーカス・カラー・ゴボを DMX512 プロトコルで切り替えます。本ツールは「常設に何灯入れれば必要照度を確保できるか」の初期検討に使えます。
アリーナ・スタジアムツアー:U2 や Coldplay クラスの大規模ツアーでは、メインステージだけで 500〜1000 灯、付随する PA タワーや遠隔リグも含めると 1500 灯を超えます。電力容量は数百 kVA に達し、LED 化で電源車の規模を縮小できるかが直接コストに効きます。Vari-Lite VL2600、Robe BMFL Blade、Martin MAC Viper など 800〜1500W のフラッグシップ機が並びます。