心臓が弾性のある動脈チャンバー(コンプライアンス)へ血液を送り、チャンバーは収縮期に膨らみ拡張期に縮んで下流の抵抗へ血液を送り続けます。右側は1心周期分の大動脈圧の波形です。
$$\tau=R\,C,\qquad \text{MAP}=\dot Q\,R,\qquad \text{PP}\approx\frac{SV}{C}$$
時定数 τ は末梢血管抵抗 R と動脈コンプライアンス C の積。拡張期には動脈圧が時定数 τ = RC で指数関数的に減衰し、動脈が硬い(C が小さい)ほど脈圧 PP は大きくなる。
$$\dot Q=\frac{SV\cdot HR}{60},\qquad T=\frac{60}{HR}$$
平均血流量 Q̇ は1回拍出量 SV と心拍数 HR から、心周期 T は心拍数の逆数から求める。平均動脈圧 MAP は平均流量に抵抗を掛けたオームの法則の循環版で、コンプライアンス C には依存しない。
$$P(t)=P_0\,e^{-t/\tau}\quad(\text{拡張期})$$
拡張期には血液の流入がなく、動脈チャンバーに蓄えられた血液が末梢へ流れ出るため、圧 P は初期値 P₀ から時定数 τ で指数関数的に減衰する。