散逸率 — CAE用語解説
散逸率
k-εモデルの「ε」が散逸率だって聞いたんですけど、乱流エネルギーが散逸するってどういうことですか? エネルギーが消えるんですか?
定義
散逸率εって、具体的には何の速度を表してるんですか?
乱流の大きな渦は崩壊しながらどんどん小さな渦になっていく。最終的に最小スケール(Kolmogorovスケール)まで小さくなった渦が、分子粘性によって熱エネルギーに変わる。その「乱流運動エネルギーが熱に変換される速度」がεだ。単位はm2/s3で、エネルギーの時間変化率を表している。
エネルギーが消えるんじゃなくて、運動エネルギーが熱に変わるんですね。
そう、エネルギー保存則は成り立ってる。ただ流体の運動として使えるエネルギーが減って熱になるから、乱流の「減衰の速さ」を決めてるのがεだと考えればいい。εが大きいほど乱流が速く消滅する、つまり渦が短命ということだね。
流体解析における役割
CFDで散逸率の初期値や境界条件をどう設定すればいいんですか? いつも適当に入れちゃってるんですけど…
それは多くの人がハマるポイントだね。入口境界のεは、乱流強度Iと特性長さLから ε = Cμ^(3/4) × k^(3/2) / L で見積もるのが基本。配管流なら直径の7%程度を乱流長さスケールに設定することが多い。この初期値がずれると下流の乱流粘性が大幅に変わるから、結果への影響は大きいよ。
え、kとεの初期値ってそんなに結果に影響するんですか?
影響する。特にk/εの比で決まる乱流時間スケール(τ = k/ε)が渦の寿命を決めるから、これがおかしいと混合や熱伝達の予測がずれる。例えば化学プラントのミキサー設計で散逸率を1桁間違えたら、混合効率の予測が全然違ったなんて話もあるよ。
関連用語
散逸率と合わせて覚えるべき用語は?
k-εモデルを理解するならこの3つはセットだよ。
kとεがペアで乱流の「エネルギー量」と「減衰の速さ」を決めるわけですね。初期値の設定根拠もちゃんと記録するようにします。
素晴らしい。入口条件の根拠を記録しておくと、後から別の人がレビューするときにも助かるからね。
CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。
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