乱流エネルギースペクトル — CAE用語解説
乱流エネルギースペクトル
乱流エネルギースペクトルって何を表しているんですか? グラフをよく見かけるんですけど読み方が分からなくて…
乱流の運動エネルギーが、どのサイズの渦にどれだけ分配されているかを示したグラフだよ。横軸が波数k(渦のサイズの逆数)、縦軸がエネルギー密度E(k)。大きな渦(小さい波数)ほどエネルギーを多く持っていて、小さな渦になるほどエネルギーが減っていく様子が分かる。
定義
「-5/3乗則」っていうのをよく聞くんですけど、どういう意味ですか?
Kolmogorovが理論的に導いた法則で、慣性小領域(エネルギーが大きな渦から小さな渦へカスケードする範囲)ではE(k)がkの-5/3乗に比例するという普遍的な関係だ。両対数プロットで傾き-5/3の直線になる。DNSやLESの結果検証で、この傾きが再現できているかどうかが「乱流が正しく解けているか」の判断基準になるんだ。
流体解析における役割
CFDでスペクトルはどう使われますか?
CFDのLES(大渦シミュレーション)では、メッシュで解像できる範囲がスペクトルの慣性小領域をカバーしているかが精度の鍵になる。メッシュが粗すぎるとスペクトルが-5/3乗則を外れて早い段階で減衰してしまい、物理的に正しくない結果になる。
実験でもスペクトルを測定できるんですか?
できるよ。風洞で熱線流速計を使って速度変動を時系列で計測し、それをフーリエ変換すれば周波数スペクトルが得られる。Taylorの凍結乱流仮説を使えば周波数を波数に変換できるから、シミュレーション結果と直接比較できる。航空機の後流やジェットエンジンの排気でよく使われる手法だ。
関連用語
関連する用語を教えてください。
-5/3乗則がLESのメッシュ品質の判断基準になるっていうのは実用的でいいですね。スペクトルの読み方が分かりました。
LESの結果をスペクトルで検証する習慣をつけると、メッシュが十分かどうかの判断力がつくからぜひやってみて。
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