膨張波 — CAE用語解説
膨張波
先生、超音速の流れでよく「膨張波」って出てくるんですが、衝撃波と何が違うんですか?
衝撃波と膨張波は超音速流れの「曲がり角」での現象だ。流路がとつぜん広がる(凸面コーナー)と流れが加速・膨張して圧力・温度・密度が下がる——これが膨張波(Prandtl-Meyer膨張扇)だ。逆に流路が狭まる(凹面コーナー)または壁に衝突すると流れが減速・圧縮されて衝撃波が生じる。膨張波はエントロピー増加なしで流れが連続的に変化する「等エントロピー膨張」で、衝撃波はエントロピーが増加する「不可逆な非線形圧縮」という本質的な違いがある。ロケットノズルの設計(ラバルノズルの末端膨張部)にPrandtl-Meyer膨張の計算が使われているよ。
定義
CFD解析で膨張波を正確に捉えるのは難しいんですか?
膨張波自体はスムーズな変化(連続波)だから、衝撃波のような不連続を扱う特殊スキームは不要で比較的扱いやすい。問題になるのは「膨張波と衝撃波が交差する複雑な流れ場」だ。例えば超音速ジェットのショックダイヤモンド(マッハディスク)では膨張扇と衝撃波が交互に現れる複雑なパターンが生じる。圧縮性CFDソルバー(Ansys FluentのDensity-Based Solver、rhoCentralFoamなど)でTVDスキームを使えば両方を同じ格子上で扱えるが、高解像度メッシュが必要になる。航空機のエンジンノズル排気流の解析でよく遭遇する問題だよ。
関連用語
膨張波はなめらかな変化で、衝撃波は急激な不連続——対になった現象なんですね!
CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。
Project NovaSolver — CAE実務の課題に向き合う研究開発
「膨張波をもっと効率的に解析できないか?」——私たちは実務者の声に耳を傾け、既存ワークフローの改善を目指す次世代CAEプロジェクトに取り組んでいます。具体的な機能はまだ公開前ですが、開発の進捗をお届けします。
進捗通知を受け取る →関連トピック
なった
詳しく
報告