グラスホフ数 — CAE用語解説
グラスホフ数
先生、半導体パッケージの熱設計でグラスホフ数を計算しろって指示があったんですけど、これって熱解析のどの段階で必要になるんですか?
定義
まずグラスホフ数の定義を確認させてください。
グラスホフ数(Gr)は自然対流の強さを表す無次元数で、Gr=gβΔTL³/ν² で定義されるよ。浮力と粘性力の比を意味していて、この値が大きいほど温度差による浮力の効果が強い、つまり自然対流が活発だということなんだ。
Rayleigh数とはどう違うんですか? Ra = Gr × Prって教わったんですけど…
その通りで、Rayleigh数はGrashof数にPrandtl数を掛けたものだ。Grが浮力vs粘性の比なのに対して、Raはさらに熱拡散の効果も含めた総合的な指標なんだ。空気だとPr≈0.7だからGrとRaは同じオーダーだけど、オイルだとPr≈100以上になるからGrが小さくてもRaが大きくなって自然対流が卓越するケースがある。
熱解析における役割
半導体パッケージの設計では、具体的にどう使えばいいんですか?
まずGrを計算して自然対流の強さを見積もる。パッケージ表面温度が80度C、周囲が25度Cで高さ5cmだとすると、Gr≈10^6程度になる。これにPrを掛けたRaが10^9以下なら層流で計算してOK。ファンレスの密閉筐体内だとまさにこの範囲に入ることが多いよ。
数値を具体的に出してもらえるとイメージしやすいです。Grを間違えやすいポイントってありますか?
一番多いのは代表長さLの選び方だね。垂直面なら高さ、水平面なら面積/周長で定義するのが一般的。あと物性値を膜温度(壁面温度と雰囲気温度の平均)で評価するのも忘れがちなポイントだよ。
関連用語
グラスホフ数の関連用語を教えてください。
このあたりは押さえておきたいね。
膜温度で物性値を評価するのは知りませんでした。まずパッケージの代表長さを整理して手計算してみます。
いいね。手計算でGrとRaのオーダーを把握してからCFDに進むと、結果の妥当性チェックもスムーズにできるよ。
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