噴霧モデル — CAE用語解説
噴霧モデル
ディーゼルエンジンの燃焼シミュレーションで「噴霧モデル」を設定しろって言われたんですけど、何をモデル化するんですか?
ディーゼルの直噴インジェクターから噴射される燃料が、ノズルから出た液柱→液糸→液滴に分裂(微粒化)して、蒸発して気体になるまでの過程を計算するモデルだよ。噴霧の到達距離、液滴径分布、蒸発速度が燃焼効率やエミッションに直結するから、エンジンCFDでは最も重要なサブモデルの一つなんだ。
定義
液滴を一個一個追跡するんですか?それとも連続体として扱うんですか?
Euler-Lagrange法を使う。空気(連続相)はEuler的にメッシュで解き、液滴(分散相)はLagrangian粒子として個別に追跡する。ただし液滴は何十億個もあるから、同じ特性を持つ「パーセル」という代表粒子群を追跡して計算を軽くするのが一般的。1パーセルが実際の数千個の液滴を代表するイメージだね。
流体解析における役割
微粒化のモデルにも種類があるんですか?
あるよ。KH-RT(Kelvin-Helmholtz/Rayleigh-Taylor)モデルが高圧ディーゼル噴霧で最も広く使われている。ノズル近傍の一次分裂をBlobモデルで、下流の二次分裂をKH不安定性とRT不安定性で評価する。他にもWAVEモデルやTAB(Taylor Analogy Breakup)モデルがあって、噴射圧力や燃料の種類で使い分けるんだ。
連続相のガス流れはこのNavier-Stokes方程式で解いて、液滴との相互作用(抗力・蒸発)をソース項として連成させるよ。
関連用語
噴霧モデルに関連する概念で押さえておくべきものは?
DPMの使い方とウェーバー数(液滴分裂の判定基準)は必須知識だよ。
KH-RTモデルから試してみます。パーセルの数をどう設定するかも調べてみますね。
パーセル数は結果の統計的な滑らかさに影響するから、少なすぎるとノイズが出る。噴射イベントあたり1万〜10万パーセルが一般的な目安だよ。
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