ひずみ速度 — CAE用語解説
ひずみ速度
自動車の衝突解析で「ひずみ速度依存性を考慮しろ」って言われたんですけど、ひずみ速度って何ですか?
ひずみ速度は「どれだけ速く変形しているか」を表す量で、単位は[1/s](毎秒あたりのひずみ変化率)だよ。静的な引張試験ではε̇ ≈ 10⁻³/sだけど、自動車衝突では10²〜10³/s、弾丸の貫通では10⁵〜10⁶/sにもなる。多くの金属はひずみ速度が高いほど降伏応力が上がる(硬くなる)から、衝突解析でこれを無視すると吸収エネルギーを大幅に過小評価してしまうんだ。
定義
ひずみ速度で強度がどれくらい変わるものなんですか?
軟鋼(SPCC)だと、ε̇ = 10³/sで静的試験の約1.5〜2倍の降伏応力を示すことがある。アルミ合金はひずみ速度感受性が低くて1.1倍程度。高張力鋼は鋼種によって差が大きい。実務では引張試験を複数のひずみ速度で実施して、材料カード(Johnson-Cookなど)のパラメータを同定するんだよ。
構造解析における役割
FEMでひずみ速度を考慮するにはどうすればいいんですか?
Cowper-Symonds式やJohnson-Cook式のようなひずみ速度依存の材料モデルを使う。LS-DYNAならMAT_024(Piecewise Linear Plasticity)にひずみ速度テーブルを入力するのが最も一般的だね。各時間ステップで要素ごとのひずみ速度を計算し、その速度に対応する応力-ひずみ曲線を参照するんだ。
動的問題でも基本方程式は同じ。ひずみ速度は各要素で自動計算される。
プレス成形の解析でもひずみ速度を考慮する必要はありますか?
プレス成形はε̇ ≈ 1〜100/sくらいだから、ハイテン鋼のように速度感受性が高い材料では考慮すべき。特にスプリングバック予測では、ひずみ速度を考慮するかどうかで結果が変わることがある。ただし通常のアルミ成形ならほぼ影響しないけどね。
関連用語
ひずみ速度に関連する概念を教えてください。
Johnson-Cookモデルと粘塑性、衝撃解析はセットで理解すべきだよ。
静的試験の2倍も強度が変わるなんて驚きです。衝突解析の材料カード、ひずみ速度テーブルを確認します。
ひずみ速度テーブルのデータポイントが足りないと補間で精度が落ちるから、少なくとも4〜5速度レベルのデータを持っておくのが理想だよ。
CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。
ひずみ速度の実務で感じる課題を教えてください
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