温度依存材料特性 — CAE用語解説
温度依存材料特性
溶接シミュレーションで「温度依存の材料物性を入力しろ」って言われたんですけど、一定値じゃダメなんですか?
溶接では室温から融点(鋼なら約1500℃)まで温度が変化するから、一定値だと精度がまるで出ないよ。鋼のヤング率は室温で200GPaだけど800℃では100GPa以下に下がる。降伏応力は600℃以上で急落してほぼゼロに。温度範囲が広い問題ではテーブル入力が必須なんだ。
定義
どの物性が温度依存性が特に大きいんですか?
熱解析における役割
温度依存を入れると、解析の数式にはどう影響するんですか?
熱伝導の基礎方程式を見てみよう。
$k$も$c_p$も$T$の関数になるから、この方程式は非線形になる。つまりNewton-Raphson法などの反復解法が必要になるんだ。一定値で計算すると、溶接ビード近傍の温度分布が実測と全然合わなくなる。
テーブルデータは何度刻みで入力すればいいんですか?
変化が急な領域では細かく、緩やかなところは粗くていい。鋼の場合、相変態が起きる700〜900℃付近は50℃刻み以下にして、室温付近は100℃刻みで十分だよ。ソルバーは中間温度を線形補間するから、急変部で刻みが粗いと精度がガタ落ちになる。
関連用語
温度依存の材料特性って、他のどんな概念と関係が深いですか?
溶接だけじゃなくて、はんだ接合や鋳造でも同じ話ですよね。温度範囲が広い問題では絶対に省略できないんだなと分かりました。
そのとおり。材料メーカーのデータシートや文献から物性テーブルを集めるのが地味だけど解析精度を左右する最重要作業だ。データがない温度域は実験で取得するか、類似材料から推定するしかない。ここを手抜きすると解析結果全体が信用できなくなるから注意しよう。
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