σ:表面張力、h_fg:潜熱
μ_l:液体粘度、K:浸透率
A_w:ウィック断面積、r_eff:毛細管半径
作動流体・ウィック種類・動作温度・パイプ寸法を指定し、毛細管限界熱輸送量・有効熱伝導率・最大熱流束をリアルタイム計算。4流体の温度特性を比較します。
σ:表面張力、h_fg:潜熱
μ_l:液体粘度、K:浸透率
A_w:ウィック断面積、r_eff:毛細管半径
電子機器冷却(CPU/GPUクーラー):ノートPCやゲーミングPCの冷却モジュールの中核として広く採用されています。限られた空間でCPUの発熱(100W以上)を効率的に放熱板まで輸送するため、高熱輸送量が求められ、作動流体には水が使われることがほとんどです。
宇宙機・人工衛星の熱制御:宇宙空間では放熱手段が放射のみであり、かつ日陰と日光で極端な温度差が生じます。ヒートパイプはパネル全体の温度を均一化し、機器を適温に保ちます。低温域でも性能が落ちないアンモニアがよく用いられます。
産業機械・廃熱回収装置:高温の排ガスから熱を回収する熱交換器や、工作機械の発熱部から熱を逃がす用途で使われます。使用温度域が広く、化学的に安定した作動流体(高温域ではナトリウムなど)が選定されます。
電気自動車のパワーエレクトロニクス冷却:インバーターやDC-DCコンバーターなど、高密度で発熱する部品の冷却に適用が進んでいます。振動や姿勢変化に強く、能動的なポンプが不要なヒートパイプの利点が活かされています。
このツールを使い始めるとき、いくつかつまずきやすいポイントがあるから気をつけてね。まず「計算結果は理想値」だということ。ツールが出す毛細管限界は、理論上の最大値。実物はウィックの均一性や不純物、傾き(重力の影響)で10〜30%も性能が落ちることもあるんだ。例えば、計算で100Wと出ても、安全を見て設計熱量は70Wに設定するのが現場の知恵だよ。
次にパラメータの「温度」設定。これは「ヒートパイプが設計通りに動き始めた『後の』平均動作温度」を想定して入力するんだ。発熱源の温度そのものじゃないから注意。例えば、80℃で動作させるCPUクーラーを設計するなら、作動流体の物性値は80℃付近の値で評価する。0℃の物性値で計算しても意味がないよ。
最後に「有効熱伝導率」の解釈。ツールが示す数値は、ヒートパイプ全体を「均質な固体」と仮定した時の見かけの値だ。だから「銅の1000倍!」と喜んで、その値で通常の熱伝導計算をしてもダメ。あくまでヒートパイプを「熱抵抗が極小の要素」としてシステムに組み込む時の目安として使おう。