コントロール
$$v = \sqrt{2gh}$$
トリチェリの定理:\(h\) は液面高さ [m]、\(v\) は流出速度 [m/s]
$$Q = C_d A \sqrt{2gh}$$
流量:\(C_d\) 流量係数(≈0.6〜0.7)、\(A\) 開口面積 [m²]
$$\frac{dh}{dt} = -\frac{A_{out}}{A_{tank}} C_d \sqrt{2gh}$$
タンク水位の時間変化:\(A_{tank}\) タンク断面積
粒子法(SPH)で液体を容器に注ぐ様子をリアルタイムに再現。重力・粘度・容器形状を変えると、飛沫・落下・着水後の落ち着きまでが粒子で表現され、鋳造充填やスロッシング解析の入口を体験できます。
$$v = \sqrt{2gh}$$
トリチェリの定理:\(h\) は液面高さ [m]、\(v\) は流出速度 [m/s]
$$Q = C_d A \sqrt{2gh}$$
流量:\(C_d\) 流量係数(≈0.6〜0.7)、\(A\) 開口面積 [m²]
$$\frac{dh}{dt} = -\frac{A_{out}}{A_{tank}} C_d \sqrt{2gh}$$
タンク水位の時間変化:\(A_{tank}\) タンク断面積
鋳造工程のシミュレーション:溶けた金属(溶湯)が鋳型の中をどのように流れ、充填されるかを予測します。渦巻きやエアーポケット(空洞)の発生を事前に把握することで、不良品を減らし、最適な湯口の位置や注入速度を設計できます。
自動車の燃料タンク・オイルパン設計:車の急発進やカーブ走行時に内部の液体がどう揺れるか(スロッシング)を解析します。液体の動きによる重量移動やタンク壁面への衝撃圧力を評価し、安定性や耐久性を向上させます。
海洋工学・船舶設計:荒天時の海水の甲板への打ち上げ(グリーンウォーター)や、船体周りの複雑な波の影響を解析します。メッシュ法では追跡が難しい自由表面の大変形や飛沫を粒子法で捉えることができます。
食品・化学プロセス:タンクへの液体の充填・撹拌プロセスや、チョコレート・ケチャップなどの粘性流体の流動をシミュレーションします。製品の均一性を高めたり、容器から注ぐ際の挙動を最適化するのに役立ちます。
まず、粒子数が多ければ多いほど良いシミュレーションになる、というのは大きな誤解だ。確かに粒子数を増やせば解像度は上がるが、計算時間は粒子数の2乗に近い勢いで増えていく。実務では、「必要な精度を満たす最小の粒子数」を見極めるのが腕の見せ所だ。例えば、容器全体の大まかな流れを見たいなら粗い粒子で十分だが、細かいスプラッシュや表面張力による微小な液滴の形成を捉えたいなら、局所的に粒子を細かくするなどの工夫が必要になる。
次に、パラメータ設定の落とし穴。シミュレーターの「粘度」や「表面張力」のスライダーは無次元の相対値であることが多い。つまり、これを実在する流体の値に直接対応させるには、スケーリング(相似則)を考えなければならない。例えば、水の動きを再現する設定で、より粘度の高いグリセリンを模倣しようと単に粘度スライダーを上げるだけでは、実際の挙動とはズレが生じる。実務では、既知の簡単なケース(例えば円管内流れ)でシミュレーション結果と理論値/実験値を照合し、パラメータを較正する「バリデーション」作業が不可欠だ。
最後に、初期条件の重要性を見落とさないでほしい。粒子を一様な格子状に並べて注入を始めるのと、ランダムに配置するのとでは、初期の不安定性が全く異なり、結果に大きな影響を与えることがある。また、注入速度を現実よりも極端に速く設定すると、非現実的な圧力や飛散を生み、計算が発散する原因にもなる。現実のプロセスをよく観察し、それに合った初期状態を設定することが第一歩だ。
アルミニウム鋳造での湯流れ解析:重力9.8m/s²、粘度0.003Pa·s(1200℃溶湯)、注入レート15mL/s、容器高さ200mm、容器体積5000mL、粒子数50000個の条件下で、充填時間は約333秒、最大流速は約2.1m/sで計算されます。スロッシング波の最大高さは約45mmに達し、空気巻き込みの危険箇所が可視化されます。