$$R_{total} = \frac{1}{h_i A} + \sum_{j=1}^{n}\frac{L_j}{k_j A} + \frac{1}{h_o A}$$
総熱抵抗:\(h_i, h_o\) 内外表面熱伝達率、\(L_j\) 各層厚さ [m]、\(k_j\) 熱伝導率 [W/(m·K)]
$$U = \frac{1}{R_{total} \cdot A}, \quad q = U(T_{in} - T_{out})$$
熱貫流率 \(U\) [W/(m²·K)]:断熱性能の指標
コンクリート・断熱材・鋼など最大5層の壁面の熱抵抗、U値(熱貫流率)、各界面温度をリアルタイム可視化。断熱設計・省エネ計算に活用できます。
$$R_{total} = \frac{1}{h_i A} + \sum_{j=1}^{n}\frac{L_j}{k_j A} + \frac{1}{h_o A}$$
総熱抵抗:\(h_i, h_o\) 内外表面熱伝達率、\(L_j\) 各層厚さ [m]、\(k_j\) 熱伝導率 [W/(m·K)]
$$U = \frac{1}{R_{total} \cdot A}, \quad q = U(T_{in} - T_{out})$$
熱貫流率 \(U\) [W/(m²·K)]:断熱性能の指標
壁全体の熱の流れやすさは、各層の「熱抵抗」と、壁表面での「対流熱抵抗」をすべて足し合わせた「総合熱抵抗」で決まります。熱は抵抗が小さい方から大きい方へ流れます。
$$ R_{\text{total}}= \frac{1}{h_{\text{in}}}+ \sum_{i=1}^{n}\frac{t_i}{k_i}+ \frac{1}{h_{\text{out}}}$$$R_{\text{total}}$:総合熱抵抗 [m²K/W]
$h_{\text{in}}, h_{\text{out}}$:内側・外側対流熱伝達率 [W/m²K]
$t_i$:第 $i$ 層の厚さ [m]
$k_i$:第 $i$ 層の熱伝導率 [W/mK]
$n$:壁の層数
総合熱抵抗の逆数が「熱貫流率(U値)」です。U値が求まると、温度差と面積から、壁を通して失われる(または入ってくる)熱の量(熱損失)を計算できます。
$$ U = \frac{1}{R_{\text{total}}}, \quad q = U \, (T_{\text{in}}- T_{\text{out}}), \quad Q = q \times A $$$U$:熱貫流率(U値) [W/m²K]
$q$:熱流束(単位面積あたりの熱流量) [W/m²]
$T_{\text{in}}, T_{\text{out}}$:室内温度、外気温度 [°C または K]
$Q$:面積 $A$ [m²] あたりの熱損失 [W]
シミュレーターでは、これらの値がパラメータ変更と同時に計算され、結果表示と温度分布グラフに反映されます。
建築・住宅の省エネルギー設計:建築基準法で外皮(壁・窓・屋根)の平均U値基準が定められています。このシミュレーターを使えば、コンクリート壁にどの厚さの断熱材を追加すれば基準を満たせるか、コストと性能のトレードオフを効率的に検討できます。
建材メーカーの製品開発:新しい複合断熱パネルや高性能サッシの熱的性能を評価する際、材料の構成(層数、厚さ、熱伝導率)を変えた多数のケースを瞬時に計算できます。開発初期段階のスクリーニングに非常に有効です。
設備設計(冷暖房負荷計算):建物全体の冷暖房負荷を計算する際、各部の壁や屋根のU値は基本入力データです。特に既存建物のリノベーションでは、現状の構成を入力してU値を把握し、断熱改修による負荷低減効果を試算するのに役立ちます。
教育・研修:建築学科や設備工学の授業で、熱抵抗の概念や断熱の原理を視覚的・直感的に理解するための教材として活用できます。学生が自らパラメータをいじり、「なぜ断熱材を内側ではなく外側に貼るのか」といった実践的な疑問を解明する助けになります。
このシミュレーターを使い始める際、特に初学者が陥りがちなポイントがいくつかあるよ。まず一つ目は、「熱伝導率の値は絶対的なものではない」ということ。例えば、プリセットの「グラスウール」の熱伝導率は代表値だけど、実際の製品は密度や含有水分量で値が変わる。設計ではメーカーのカタログ値を必ず確認しよう。二つ目は、「U値が小さければ全てOK」という思い込み。確かにU値は重要だけど、壁全体の熱容量(蓄熱性能)は考慮されない。夏の夜間冷気を蓄えるコンクリートの効果などは、この単純な定常計算では評価できないんだ。三つ目は界面の接触熱抵抗の見落とし。シミュレーターでは層と層が完全に密着していると仮定しているけど、実際には隙間や空気層があると、想定より熱が流れやすくなる(U値が悪化する)。特に現場施工の精度は性能に直結するから要注意だね。