砂時計モード — CAE用語解説
砂時計モード
先生、LS-DYNAで衝突解析を回したら、結果のコンター図がギザギザに波打ってて変なんです。先輩に見せたら「砂時計モードだな」って言われたんですけど、何のことですか?
定義
砂時計モードって、そもそもどういう現象なんですか?
低次の積分点(1点積分)を使う要素で起きるやっかいな現象だよ。四角形要素や六面体要素の中央1点で積分すると、要素が砂時計のようにくびれたり膨らんだりする変形モードが、ひずみエネルギーゼロで発生してしまうんだ。つまりソルバーが「変形してるのに抵抗力がない」と判断してしまう。
え、エネルギーゼロで変形するって物理的にありえないですよね?
その通り、完全に非物理的なモードだ。数学的にはガウス積分点の数が少なすぎて、要素の剛性行列にゼロ固有値が残ってしまうことが原因なんだよ。名前の由来は、変形した要素の形が砂時計に似ているからだね。
構造解析における役割
じゃあ1点積分を使わなければいいんじゃないですか?なんでわざわざ使うんでしょう?
完全積分(2x2x2点)にすると、今度は「体積ロッキング」や「せん断ロッキング」という別の問題が出るし、計算コストも数倍に跳ね上がるんだ。特に衝突解析みたいに何百万要素・何千ステップの陽解法計算だと、1点積分じゃないと現実的な時間で終わらない。だからホアグラス制御(hourglass control)で抑え込むのが定石なんだよ。
ホアグラス制御って具体的に何をしてるんですか?
代表的な方法は2つ。粘性型は砂時計変形速度に比例した抵抗力を加えるもの、剛性型は砂時計変形量に比例した復元力を加えるものだ。LS-DYNAだとIHQ=4やIHQ=5が実務でよく使われるね。ただし係数を大きくしすぎると結果が硬くなるから、ホアグラスエネルギーが内部エネルギーの10%以下に収まっているかチェックするのが鉄則だよ。
関連用語
砂時計モード周辺で、一緒に押さえておくべき用語を教えてください。
この3つはセットで理解しておきたいね。
まずは自分の解析でホアグラスエネルギーの比率をチェックしてみます!
それが一番大事。結果の変形アニメーションで市松模様みたいな波打ちが見えたら即アウトだから、目視確認も忘れずにね。
CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。
砂時計モードの実務で感じる課題を教えてください
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