SAS — CAE用語解説
SAS
まさにそういう悩みに応えるのがSAS(Scale-Adaptive Simulation)だ。ベースはSST k-ωモデルなんだけど、流れ場の渦構造に応じて自動的にRANSモードとLES的モードを切り替えるんだよ。
自動で切り替わるってどういう仕組みですか?
「フォンカルマン長さスケール」というのがミソだ。これは速度勾配の1階微分と2階微分の比から計算される長さで、渦が不安定になる領域では小さくなる。SASはこの長さが小さいところで乱流粘性を下げて、渦を解像可能にするんだ。
DES(Detached Eddy Simulation)とは何が違うんですか?
DESはメッシュサイズに基づいてRANS/LESを切り替えるから、メッシュ設計に気を使わないと「グレーゾーン」で精度が落ちる。SASは流れ場の物理量で判断するからメッシュ依存性が小さく、URANS用のメッシュをそのまま使っても渦が出てくることが多い。
どんな問題で使われてますか?
自動車の後流渦によるドラッグ予測とか、建物周りの風環境解析、バルブの騒音予測あたりが多いね。URANSでは再現できない大きなカルマン渦列を、LESほどのメッシュ密度なしに捕まえられるのが強みだ。
使うときに気をつけるポイントはありますか?
時間刻みをちゃんと小さくすること。SASは非定常解析だから、クーラン数を1以下に保たないと渦が正しく発達しない。あとは十分な計算時間を確保して統計平均を取ることだね。URANSより計算コストは上がるけど、LESよりずっと軽い落としどころだよ。
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