いいところに気づいたね。それはバグじゃなくて、パデ近似の本質的な性質なんだ。[n/n] パデ近似は分子に n 個の「右半面零点」を持つ。右半面零点を持つ系は「非最小位相系」と呼ばれて、ステップを加えた瞬間に出力が目標と逆へ動く「逆応答」を必ず示す。本物のむだ時間は t
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じゃあ次数 n を上げれば、その「へこみ」は消えて本物に近づくんですか?
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そう、n を上げるとアンダーシュートは小さく・短くなって、ステップ応答も位相特性も真のむだ時間にぐっと近づく。左で n を1から5へ動かすと、上の「有効帯域」の数字(位相誤差が5°を超える周波数)が単調に広がるのが見えるはずだ。ただし n を上げた分だけ右半面零点も増えて系が高次になる。だから実務では、必要な制御帯域でむだ時間の位相が十分正確になる「最小の次数」を選ぶ。PID設計なら1次か2次で足りることが多いよ。
次数 n を上げると、真のむだ時間の位相 −ωT を正確に再現できる周波数帯域が広がります。本ツールの「有効帯域」は位相誤差が初めて5°を超える周波数で、n を1から5へ上げると単調に広がります。一方で [n/n] パデ近似は n 個の右半面(不安定)零点を導入するため、次数を上げるほどステップ応答の初期アンダーシュート(逆応答)の形が複雑になります。実務では、対象とする制御帯域でむだ時間の位相が十分正確になる最小の次数を選びます。多くのPID設計では1次か2次で足ります。
[n/n] パデ近似は分子に n 個の右半面零点(s 平面の右側にある零点)を持ちます。右半面零点を持つ系は「非最小位相系」と呼ばれ、ステップ入力を加えた直後に出力が目標と逆方向へ動く「逆応答(アンダーシュート)」を示します。本来のむだ時間は t
まず多い誤解が、「次数 n を上げれば上げるほど良い」というものです。確かに位相の正確な帯域は広がりますが、[n/n] パデ近似は n 個の右半面零点を必ず導入します。これらを含んだモデルでコントローラを設計すると、近似が生む非最小位相のクセまで補償しようとして、かえって設計が難しくなることがあります。さらにモデル次数が上がると計算負荷も増えます。「対象の制御帯域でむだ時間の位相が十分正確になる最小次数」を選ぶのが定石で、やみくもな高次化は禁物です。