掘削面に吹付けコンクリートを施し、ネイルを斜め下方に格子状に打設します。破線が想定すべり面、その奥側がネイルの有効定着長(抵抗領域)。色の脈動はネイルに働く引張力を表します。
$$T_{pullout}=\pi\,d\,L_{bond}\,q_s,\qquad \text{FOS}=\frac{T_{pullout}}{T_{demand}}$$
引抜き抵抗 T_pullout と引抜き安全率 FOS。d:削孔径、L_bond:有効定着長、q_s:グラウトと地盤の周面摩擦(付着)応力。引抜き抵抗を生むのは、想定すべり面より奥の安定領域に定着しているネイル長さ(有効定着長)だけです。
$$L_{bond}=0.6\,L,\qquad T_{demand}=\tfrac{1}{2}\,K_a\,\gamma\,H\cdot S^{2}$$
有効定着長 L_bond(ネイル長さ L の60%と仮定)と、ネイル1本の設計引張力 T_demand。Ka:主働土圧係数(=0.33)、γ:土の単位体積重量(=18 kN/m³)、H:壁高さ、S:配置間隔。0.5·Ka·γ·H は壁高さにわたる平均土圧、S² は1本が負担する壁面積です。