各部材の剛性マトリクスをアセンブルして全体剛性方程式を構成:
$$[K]\{u\}=\{F\}$$部材軸力(変位から計算):
$$f = \frac{EA}{L}\bigl[(u_j-u_i)\cos\theta + (v_j-v_i)\sin\theta\bigr]$$部材剛性マトリクス(局所系):$k = \dfrac{EA}{L}$,全体系へ座標変換して加算。
直接剛性法(FEM)でトラス部材の軸力・節点変位を計算。引張(赤)・圧縮(青)をリアルタイムカラー表示。
各部材の剛性マトリクスをアセンブルして全体剛性方程式を構成:
$$[K]\{u\}=\{F\}$$部材軸力(変位から計算):
$$f = \frac{EA}{L}\bigl[(u_j-u_i)\cos\theta + (v_j-v_i)\sin\theta\bigr]$$部材剛性マトリクス(局所系):$k = \dfrac{EA}{L}$,全体系へ座標変換して加算。
橋梁設計:プラットトラスやワーレントラスは、鉄道橋や道路橋の基本形式です。シミュレーターで荷重位置を変えながら、どの部材が最大の引張力や圧縮力を受けるかを調べ、最適な断面積Aを決定する初期設計に活用されます。
建築構造(屋根・トラスフレーム):体育館や工場の大空間を覆う屋根トラスに応用されます。雪荷重や風荷重を様々な節点にかけることで、部材軸力の分布を把握し、接合部(ガセットプレート)の設計に重要な情報を提供します。
建設機械(クレーンブーム):移動式クレーンのブームは、軽量かつ高い強度が要求されるKトラス構造が多用されます。吊り上げ荷重(シミュレーターの節点荷重)に対する変形量を計算し、作業時のたわみ制限を満たすかを確認します。
CAEソフトウェアの前処理・検証:ANSYSのLINK180要素やAbaqusのT2D2要素は、ここで使っているのと同一定式化です。本格解析前に、このシミュレーターでモデルの構成や境界条件の設定が正しいかを簡易チェックする用途もあります。
このシミュレーターを使い始めるとき、いくつか気をつけてほしいポイントがあるよ。まず、「変位が小さすぎて見えない!計算がおかしいのでは?」という声をよく聞く。実際の鋼橋(E=205 GPa)で、断面積1000 mm²の部材に10 kNの荷重をかけたら、伸びはほんのミクロン単位だ。シミュレーターでは視認性のために変位を誇張表示していることを忘れずに。実務ではこの計算結果を信頼するが、「支持条件」のモデル化には要注意。ここでは単純なピン支持だが、実際の構造物では回転や移動がある程度拘束されることも多く、それが結果を大きく変えるんだ。
次に、パラメータ「E」と「A」の設定。例えば「A」を極端に小さくすると、軸力は変わらないが変位が膨大になり、現実的でなくなる。逆に「E」を木材の値(約10 GPa)にすると、鋼(約200 GPa)と比べて同じ荷重で約20倍の変位になる。材料を変えた影響を評価するのは良いが、部材が極端に細長くなると座屈という別の現象が支配的になるので、このツールの結果だけでは安全判断できない点に注意しよう。
最後に、「ゼロ部材」の見落とし。荷重がかかっていない特定の節点では、力のつり合いから軸力が0になる部材がある。シミュレーターでは軸力0は黒表示かもしれないが、設計上は「必要ない部材」ではなく、構造形状を保つために必要な部材であることが多い。Kトラスなどで確認してみてほしい。