Q基準 — CAE用語解説
Q基準
渦構造を可視化するスカラー指標
CFDで渦の構造を可視化するときQ基準ってよく出てきますが、どういう指標なんですか?
Q基準はHunt et al.(1988)が提案した渦同定指標で、Q = 0.5(||Ω||² - ||S||²) と定義される。Ωが回転率テンソル、Sが歪み率テンソルで、回転が歪みより支配的な領域(Q > 0)が渦コアと判定される。等値面(Q = 定数の面)として可視化すると渦の形状が直感的にわかる。
λ2基準とQ基準はどちらを使えばいいんですか?
λ2基準(Jeong and Hussain, 1995)はQ基準を改良してより正確な渦同定ができるとされているけど、実務では両方試して見やすい方を選ぶことが多い。Q基準は計算が簡単で並列処理しやすいから大規模データでは人気だ。ParaViewにどちらも標準フィルターとして入っている。
タービンと航空宇宙のCFD可視化
Q基準はどんな流れで特に役立ちますか?
乱流のDNS・LES解析で渦構造を解析するときが典型だ。タービン翼後流の馬蹄渦・翼端渦、飛行機翼のテイルボルテックス、エンジン燃焼室内の燃料混合渦など、渦の3次元構造を把握することで流れ場の理解が深まる。LESの計算コストを掛けた価値を視覚的に示すのにも有効だよ。
Q値の閾値はどう決めればいいですか?
決まった基準はなくて、使いたいスケールの渦が見えるように試行錯誤するのが正直なところ。Q_maxの1〜10%の値を閾値にすることが多い。Parker(2023)のように乱流kinetic energyで正規化したQ基準を使えば複数ケース間の比較がしやすくなるよ。
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