電動機の始動電流シミュレーター 戻る

モーター始動電流計算|直入れ・スターデルタの比較

三相誘導電動機の出力・線間電圧・効率・力率から定格電流と始動電流を概算。直入れ、スターデルタ、50%電圧のソフトスタータを比較し、電流低減とトルク低下を確認できます。

パラメータ設定
定格出力 P
kW
定格電圧 V
V
効率 η
%
力率 cosφ
始動電流倍率(全電圧)k_LR
全電圧始動時の定格電流に対する拘束回転子電流の倍率
始動方式
減電圧始動は始動電流を下げると始動トルクも下がる
計算結果
定格電流 (A)
全電圧始動電流(DOL)(A)
選択方式の始動電流 (A)
定格電流に対する倍率 (倍)
始動トルク割合 (%)
始動電流の判定
始動電流の時間波形 — 始動シーケンスのアニメーション

投入直後に突入電流のピークが立ち上がり、電動機が加速するにつれて定格電流まで減衰します。スパイクの高さは選択した始動方式で変わります。右下のバーは3方式のピーク電流を比較します。

始動電流 vs 始動電流倍率 k_LR
始動方式の比較(DOL・スターデルタ・ソフトスタータ)
理論・主要公式

$$I_{rated}=\frac{P}{\sqrt{3}\,V\,\eta\,\cos\varphi},\qquad I_{start,DOL}=k_{LR}\cdot I_{rated}$$

定格(全負荷)線電流 I_rated と全電圧始動電流 I_start,DOL。P:定格出力、V:定格電圧、η:効率、cosφ:力率、k_LR:始動電流倍率。

$$I_{start}=\frac{I_{start,DOL}}{3}\;(\text{スターデルタ}),\qquad I_{start}=0.5\,I_{start,DOL}\;(\text{50%電圧})$$

スターデルタ始動は各巻線電圧が線間電圧の1/√3になり、始動電流と始動トルクがともに1/3に下がる。減電圧始動では電流は電圧に比例し、トルクは電圧の2乗に比例して下がる。

条件をそろえて試す

計算例

出力30kW、400V、効率90%、力率0.85、始動倍率6.5で定格電流は約56.6A。直入れは約368A、スターデルタは約123A、50%電圧のソフトスタータは約184Aです。トルク割合はDOL基準で100%、約33%、25%です。

計算機へ ↑

モデルと適用範囲

定格線電流In=P×1000/(√3·V·η·cosφ)、DOL始動電流=kLR·In。Pは軸出力kW、Vは線間電圧V、ηは百分率から換算します。減電圧時の電流・トルクは固定の係数による概算です。時間波形は模式図で、加速時間を計算したものではありません。

よくある質問

30kWは入力電力ですか、軸出力ですか?

軸出力です。効率を使って電気入力を求めます。銘板の定格線電流が分かる場合は、概算式の結果よりもメーカー仕様を優先して照合してください。

スターデルタならどんなモーターも始動できますか?

できません。対象電圧でデルタ運転できる巻線・端子構成が必要です。低下したトルクで負荷を加速できるか、切替時の電流ピークも含めて確認します。

ソフトスタータの電圧は調整できますか?

このページは50%電圧の固定ケースです。実機のランプ時間・電流制限・制御方式を再現する機能はなく、すべてのソフトスタータが同じ電流になるわけではありません。

遮断器やケーブルをこの結果だけで選べますか?

選べません。始動時間、負荷トルク、慣性、電源インピーダンス、保護協調、適用規格が別途必要です。表示のトルク割合も定格トルク基準ではなくDOL始動トルク基準です。

理論の参考資料(本ツールの精度保証ではありません)

ABB: Softstarter handbook (PDF)

説明を更新:2026年9月6日