Realizableモデル — CAE用語解説

カテゴリ: 用語集 | 2026-01-15
CAE visualization for realizable k epsilon - technical simulation diagram

Realizableモデル

k-εモデルの改良版乱流モデル

🧑‍🎓

k-εモデルには標準型とRealizable型があるって聞きましたが、どう違うんですか?


🎓

標準k-εモデルは強い回転流れや曲率が大きい流れで物理的に非現実的な(負の)正規応力を予測する問題がある。Realizable k-εはShih et al.(1994)が、Cμを動的な変数にして正値性制約(realizability constraints)を満たすよう改良したモデルだよ。回転流れや剥離流れでの精度が標準k-εより改善される。


🧑‍🎓

どんな流れに向いているんですか?


🎓

回転流れ(旋回燃焼器、遠心ポンプ)、強い逆圧勾配が生じる流れ(ノズル出口、後向きステップ後の再循環)、自由せん断流れ(ジェット、wake)などで標準k-εより良い結果が出ることが多い。FLUENTとOpenFOAMでは標準k-εと並んでRealizable k-εがデフォルト候補として用意されている。


SST k-omegaとの比較

🧑‍🎓

SST k-ωとRealizable k-εはどちらを選べばいいですか?


🎓

壁面近傍の精度が重要な翼周りや境界層剥離ではSST k-ωが有利だ。一方、燃焼器や複雑な配管の内部流れ、自由流れが混在する問題ではRealizable k-εが安定して計算できることが多い。計算コストはほぼ同じで、問題の種類と経験則で選ぶことになる。実務では両方試して比較するのが最も確実だよ。


🧑‍🎓

Realizable k-εで使う壁関数も標準と違いますか?


🎓

Standard Wall FunctionとEnhanced Wall Treatmentが使えるのは標準k-εと同じだ。y+ = 30〜100でStandard Wall Function、y+ = 1前後でEnhanced Wall Treatmentを使うという選択になる。Realizable使用時もEnhanced Wall Treatmentの方が精度が出ることが多いけど、計算メッシュが細かくなる。


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