非構造格子 — 実践ガイドとベストプラクティス

カテゴリ: 流体解析 | 2026-02-01
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実践のフィールドへ

実践ワークフロー

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非構造格子でCFDをやるときの手順を教えてください。


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一般的なワークフローはこうだ。


1. サーフェスメッシュの生成: CADからSTL/STEP出力 → サーフェスのリメッシュ

2. サイズ関数の設定: 壁面第1層厚さ、最大セルサイズ、成長率を定義

3. 境界層メッシュの挿入: プリズム層(inflation layer)を壁面に追加

4. 体積メッシュの生成: tet/hex-dominant/polyで充填

5. 品質チェックと修正: スキューネス、非直交性等を確認


サーフェスメッシュの重要性

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サーフェスメッシュって体積メッシュに比べて軽視されがちですが…


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実はサーフェスメッシュの品質が体積メッシュ全体の品質を決定的に左右する。CADから直接取得したSTLは三角形のアスペクト比が悪かったり、隙間や重複面があったりすることが多い。


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サーフェス品質の目安として:

  • スキューネス: 0.8以下(0.95超は致命的)
  • 最小角度: 15度以上
  • 面積比(隣接三角形): 5:1以下

実務でのツール別設定例

Fluent Meshing

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Fluent Meshingの使い方のポイントは?


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Fluent Meshingではワークフローが自動化されている。ポイントを押さえよう。


  • Import Geometry: SpaceClaim/DM経由がトラブルが少ない
  • Add Local Sizing: 注目領域にはBody of Influence (BOI) を活用
  • Generate Surface Mesh: Min Size / Max Size / Growth Rate で制御
  • Add Boundary Layers: First Height + Growth Rate + Number of Layers
  • Generate Volume Mesh: Poly-Hexcoreが現在のベストプラクティス

snappyHexMeshOpenFOAM

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snappyHexMeshの設定のコツは?


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snappyHexMeshはSTLサーフェスからhex-dominantメッシュを自動生成する。重要なパラメータを挙げよう。


パラメータ推奨値説明
castellatedMeshControls.maxLocalCells1000000ローカル最大セル数
castellatedMeshControls.resolveFeatureAngle30特徴辺の検出角度
snapControls.nSmoothPatch3スナップ時の平滑化回数
addLayersControls.nSurfaceLayers5-20境界層の層数
addLayersControls.expansionRatio1.2境界層の成長比
addLayersControls.firstLayerThicknessy+から算出第1層の相対/絶対厚さ
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snappyHexMeshでよく失敗するポイントは?


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境界層の挿入(addLayers)が最も失敗しやすい。凹角部やエッジ付近でプリズム層がセルフインターセクションを起こす。featureAnglenRelaxIterminMedialAxisAngle を調整しながら試行錯誤が必要になることが多い。


Coffee Break よもやま話

ライト兄弟は最初の「CFDエンジニア」だった?

ライト兄弟は1901年に自作の風洞で200以上の翼型を試験しました。当時のコンピュータは? もちろん存在しません。彼らは手作業で揚力と抗力を測定し、最適な翼型を見つけ出した。現代のCFDエンジニアがFluent1発で計算する揚力係数を、ライト兄弟は何百回もの風洞実験で手に入れたのです。

実務者のための直感的理解

この解析分野のイメージ

CFDって、要は「デジタル風洞」です。自動車メーカーが巨大な風洞実験設備に何億円もかけるところを、PCの中で再現できる。でも1つ注意——風洞実験なら「風を当てれば結果が出る」けど、CFDでは「メッシュの品質」と「乱流モデルの選択」という見えない品質要因がある。ここを手抜きすると、きれいなコンター図が出ても中身はデタラメ…なんてことになりかねません。

解析フローのたとえ

CFDの解析フローは「水族館の水槽を設計する」感覚で考えてみてください。まず水槽の形を決め(計算領域)、水の入り口と出口を設計し(境界条件)、ポンプの強さを設定する(流量条件)。魚がどう泳ぐか見たければ粒子追跡。水温が気になれば熱解析を追加。…どうですか? 意外と直感的ではありませんか?

初心者が陥りやすい落とし穴

「y+って何ですか?」——この質問が出たら要注意。壁面近くのメッシュ解像度を表すy+は、CFDの結果精度を左右する最重要パラメータの1つ。壁関数を使うなら30〜300、壁を完全に解像するなら1以下。これを確認せずに「摩擦抵抗が合わない!」と悩む人がとても多い。体温計の先端をちゃんと脇に挟まないで「熱がないのに37.5度って出た!」と慌てているようなものです。

境界条件の考え方

入口の境界条件は「蛇口をどのくらい開けるか」と同じ。ちょろちょろ出すか(低速)、全開にするか(高速)。でもCFDではもう一つ——「どのくらい暴れた水を出すか」(乱流強度)も指定する必要があります。蛇口の開け方を間違えると、下流のシンク全体の流れが変わりますよね? CFDでも入口条件のミスは下流全体に波及します。

CFDメッシュの品質管理や乱流モデルの選定に悩む時間を、もっと創造的な設計作業に使えたら。 — Project NovaSolverはそんな実務者の声から生まれました。

次世代CAEプロジェクト:開発者と実務者をつなぐ

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