拡大伝熱面(フィン) — トラブルシューティング
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拡大伝熱面(フィン) — トラブルシューティング
よくあるトラブルと対策
フィンの解析で注意すべき点は何ですか?
頻出の問題を整理しよう。
1. フィン効率の過大評価
原因: $h$ を一様と仮定しているが、実際はフィン根元と先端で異なる。フィン間の流れが十分に発達せず、$h$ が局所的に変化する。
対策: CHT解析(CFD+伝導の連成)で局所 $h$ を自動計算する。解析解は概算としてのみ使う。
2. ヒートシンクの放熱量が計算より低い
解析では100Wの放熱能力があるはずなのに、実測だと70Wしか出ないケースですね。
よくある原因はこうだ。
| 原因 | 影響度 |
|---|---|
| TIMの接触熱抵抗が過小評価 | 高 |
| 実際の風速が設計値より低い | 高 |
| フィン間のバイパス流 | 中 |
| 放射の寄与を無視 | 低〜中 |
| ベースプレートのスプレッディング抵抗 | 中 |
バイパス流って何ですか?
フィンの横から空気が漏れて、フィン間を通らずに迂回する流れだ。ヒートシンクをダクトで囲まないと風がバイパスする。Icepakではバイパス流を含めたシステムレベルの解析ができる。
3. メッシュ関連の問題
薄いフィン(0.5mm以下)のメッシングは難しい。
- フィン厚方向に最低2要素。1要素だと温度勾配を正しく捉えられない
- フィン根元の応力集中部はメッシュを細かく
- 接触面(ベース-フィン接合部)のメッシュ整合を確認
フィンが100枚あるとメッシュ数が膨大になりませんか?
対称条件で1ピッチ分だけモデル化するのが基本だ。全体モデルが必要な場合はFloTHERMのコンパクトモデルが有効だ。
Coffee Break よもやま話
フィン解析の誤差源
フィン基部と本体の接触熱抵抗を無視すると熱抵抗を最大30%過小評価する。Thermal Interface Material(TIM)の熱伝導率は0.5〜8 W/m·Kと幅広く、Bergquist GP3000(k≈3 W/m·K)などの実測値を必ず入力すること。
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