固有振動数解析 — 商用ツール比較と選定ガイド

カテゴリ: 構造解析 | 2026-02-10
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ツールの選び方

固有振動数解析のツール

🧑‍🎓

固有振動数解析に使えるツールを教えてください。


🎓

全ての汎用FEMソルバーで対応している。差が出るのは大規模問題の性能動的解析との連携だ。


機能NastranAbaqusAnsys
Lanczos法EIGRL*FREQUENCY, LANCZOSMODOPT, LANB
AMLS○(SOL 103)
GPU加速○(Sparse Direct)
NVH対応SOL 103 + SOL 111FREQUENCY + SSDModal + Harmonic
フラッターSOL 145Mechanical APDL
🧑‍🎓

NastranのAMLSが大規模問題に強いんですね。


🎓

自動車のBIW(ボディ)モデルは数百万DOFで数百モードが必要。NastranのAMLSはこのスケールで最も実績がある。


実験モード解析ツール

🎓

固有振動数は実験(モード解析)でも測定できる:


ツール特徴
LMS Test.Lab(Siemens)実験モード解析の標準。FEMとの相関(MAC
ME'scopeモード解析の可視化
OROS振動測定+モード解析
Simcenter Testlab旧LMS。NX Nastranとの統合

選定ガイド

🎓
  • 一般的な固有振動数解析 → 手持ちのFEMソルバー(どれでも十分)
  • 大規模NVH解析Nastran SOL 103 + AMLS
  • フラッター解析Nastran SOL 145
  • 実験との相関 → LMS Test.Lab + FEM
  • GPU高速化Ansys Mechanical

🧑‍🎓

固有振動数解析はどのソルバーでも基本機能だから、ソルバーの差は少ないですね。


🎓

そう。差が出るのは「数百万DOFで数百モード」という大規模問題と、「応答解析との連携」だ。


Coffee Break よもやま話

タイタニック号と安全率の教訓

「不沈」と謳われたタイタニック号は、低温でのリベット材の脆性破壊が沈没の一因とされています。現代の破壊力学CAEでは、温度依存の材料特性と応力拡大係数を計算して「その温度で本当に大丈夫か?」を事前に検証できます。技術の進歩は、過去の悲劇から学んだ結果です。

ツール選定の直感的ガイド

ツール選びのたとえ

構造解析ツールの選定は「マイカーの購入」に似ている。コスト(ライセンス費用)、性能(計算速度・精度)、乗り心地(使いやすさ)、アフターサービス(サポート体制)を総合的に判断する。初心者向けの「軽自動車」(学習コストの低いGUI重視ツール)から、プロ向けの「レーシングカー」(スクリプト主体の高性能ツール)まで選択肢がある。

選定で最も重要な3つの問い

  • 「何を解くか」:固有振動数解析に必要な物理モデル・要素タイプが対応しているか。例えば、流体ではLES対応の有無、構造では接触・大変形の対応能力が差になる。
  • 「誰が使うか」:初心者チームならGUIが充実したツール、経験者ならスクリプト駆動の柔軟なツールが適する。自動車のAT車(GUI)とMT車(スクリプト)の違いに似ている。
  • 「どこまで拡張するか」:将来の解析規模拡大(HPC対応)、他部門への展開、他ツールとの連携を見据えた選択が長期的なコスト削減につながる。

構造解析の収束問題や計算コストに課題を感じていませんか? — Project NovaSolverは、実務者が日々直面するこうした課題の解決を目指す研究開発プロジェクトです。

次世代CAEプロジェクト:開発者と実務者をつなぐ

Project NovaSolverは、固有振動数解析を含む幅広い解析分野において、実務者の知見を最大限に活かせる環境の実現を探求しています。まだ道半ばですが、共に歩んでいただける方を募集しています。

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